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ウェッジの初心者に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

ウェッジとは

ウェッジ は、重量が重く、ロフトが44度以上あり、アプローチショットなど、比較的距離の短いショットに用いるゴルフクラブです。グリーン周りでの操作性と安定感が増すヘッドシェープをしたショートアイアンともいえます。様々なロフト (クラブフェースの傾斜)の大きさのものがあり、大きいものから、ロブ (エル)ウェッジ(LW)、サンドウェッジ (SW)、ギャップウェッジ (アプローチウェッジ)(GW、AW)、ピッチングウェッジ(PW)と呼ばれます。ウェッジでフルスイングをすることはほとんどなく、コントロールドショットが中心です。そのため、ダフらないように打つことが必要で、ボールを芯で捉えられる基本の打ち方をマスターすることが要となるクラブです。

ウェッジを始める初心者の基本

ウェッジの基本は、PW、AW、SWといわれます。ロフトでいうとPWは47度前後、AWは50度~52度、SWは54度~58度で分類されます。初心者が使用するウェッジはPW(47度)、AW(52度)、SW(56度)が基本ではないかと考えられます。58度のSWもありますがロフトが寝るため練習場ではマットで滑ることにより球が上がることでナイスショットに見えますが、コースで使用するとなかなか思うように打てません。したがって、腕が上がるまではこのクラブでの練習は控えたほうがよいかと思います。また、グリーン近くのアプローチでは、特殊な場合(バンカー越えなど)を除き、PWで俗に言うピッチエンドランでグリーンオンをねらうといいですね。

ウェッジの初心者が始める前に必要な基礎知識

SWは主にバンカーから砂をすくいながらボールを飛ばしたり、ボールを 高く上げたりするショットに使いますPWやAW は、 主にグリーン周りからのアプローチ・ショットに使用します。PWは、AWよりもややロフトが立っているため、AWよりも低めで転がりやすいボールを打つのに向いています。尚、ウェッジは 最も重いクラブで 総重量が 470gほどで、シャフトも 硬めのものが多いです。その重みを利用して打てるようにしたいクラブなので最初から重めのクラブを選ぶのがおすすめですが、アイアン・セットと ウェッジのスペックがあまりにも異なると感覚がずれてきやすいので、その点も ある程度考えた上でどのようなものを使うかを選びましょう。

ウェッジを始める際に必要なもの

ウェッジは、基本的には使用している、あるいはこれから使用したいメーカーのものを選びましょう。例えばダンロップを使用しているならばクリーブランド、タイトリストを使用しているならばタイトリストのウェッジを購入することが基本だと思います。ウェッジの形状(顔)にはシャープなもの(キャロウェイ)やトウ側が丸みを帯びている(タイトリストなど)ものがあります。構えた時に違和感があるものは極力避けた方がいいと思います。最近は5番~PWのセットでウェッジが別売りとなっているものが多いので、AW、SWの2本を追加購入することをおすすめします。それにより5番からSWまで違和感なく使用できます。腕前(レベル)が上がった折には、前述したそのほかのものを購入しても遅くありません。

ウェッジの初心者が簡単に始める方法・手順

まず大切なのはウエッジセットのフェースやソールの形状などが揃っていることです。これにより、違和感なく構えられ、ショットのタイミングも合わせやすく、安定したショットを生み出しやすくなります。その意味でもまずは同じメーカー、シリーズのモデルをそろえることをおすすめします。また、初めから全ての種類をそろえて使いこなすことは難しいのでまずはロフトが高めのものと低めのものを用意しておくとよいでしょう。ゴルフが上手い人は、1種類のウェッジでも多様なアプローチを行うことができます。初心者はそうはいかないかもしれませんが、番手を変えることでそれに近づくことは可能です。番手を使いわけてランニングからロブショットまで打つことができるようになるまで練習していきましょう。

ウェッジの初心者が上達するためのコツ

まずはウェッジのメリットを生かせるようになりましょう。ウェッジは、ソールの下がふくらんでいる形状になっています。これがアイアンとの大きな違いで、バウンス(bounce、「跳ねる」という意味)といわれるこの幅が広いため、砂や芝に突き刺さらずに跳ね返ってクラブが振り抜けます。ラフやバンカーから、バウンスを活用したショットを打つには、ハンドファーストに構えましょう。バウンスから地面に着地するようにクラブフェースを開き気味に構えて打つようにすることでクラブを振りぬくことができます。くれぐれも上からの軌道でリーディングエッジから打ち込み、砂やラフに食い込んでしまうと手首を痛めることもあるので、気をつけましょう。

ウェッジに初めて挑戦する人へのアドバイス

ウェッジはそもそも遠くに飛ばすクラブではないので、大振りをしても意味がありません。ロングパターのイメージで振るようにして、確実にグリーン上に乗せることが必要です。グリーン近くからは特殊な場合(バンカー越えなど)を除きPW、グリーンまで10ヤード前後はAW、バンカー内や障害物を越す場合はSWがいいでしょう。実際にコースにでるとその都度対応しなくてはいけませんから、的確な判断が必要となります。最初はウェッジ2、3本を持って(ちょっと重いですが)コースに出ましょう。どれを使うか判断に迷った時は一緒にまわっている友人や同僚の方からアドバイスをもらうのもいいですね。(プライベートゴルフの場合に限ります)

ウェッジの初心者のまとめ

初心者にとっては、ウェッジは短いクラブでロフトが適度にあるため、簡単に思われますがコースではなかなか思うようにいきません。練習場では、球がもったいないと思われても練習量を多めにしてください。その中でも特にPWを多めにして10、20、30ヤードと繰り返し練習すると効果が上がると思います。コースでは、SWはバンカーショットのみとしてPW、AWを多用するといいですね。前方に障害物がある場合はAW、無い場合はPWで転がしてください。グリーンにオンする確率が上がりますよ。ウェッジの種類は他のアイアンと比べると多様なのでどれにしようか迷いますが、初めはカーボンシャフトのような簡単なクラブを選ぶのをおすすめします。

ウェッジの歴史

現在は、5番~9番アイアンとピッチングウェッジの6本セット、4番アイアンを含めた7本セット、6番アイアンからの5本セットが主流になってきています。AWやSWは別に揃える必要があります。ゴルフの長い歴史の間にウェッジはアイアンとは別物と考えられるようになってきました。アイアンのロフトが立ってきたことによりPWとAWのロフト角度の間隔が広がりすぎたことが理由と考えられます。その間を埋めるためのものもあり、バリエーションを増やすことで使う側に選ぶことを求めたことになります。プロの世界では、新ルールが採用されたことにより、ラフからのショットでは スピンがかかり難くなるはずでした。しかし各メーカーの工夫によりウェッジの特性はほぼ維持されています。

初心者におすすめのウェッジ

初心者にはメーカーとしてはタイトリストとクリ―ブランドのウェッジが代表的でおすすめです。ウェッジはグリーン周りから打つのに使用するのが多く、フェアウェイのきれいなところから打てることが少ないため、たとえばバンカーやラフから打ったときに、いかにグリーン上の望ましいところで止められるかということが重要になります。これらのメーカーのウェッジは打感がつかみやすく、いつも同じ調子で打つことができます。また、初心者であっても最低限ロフトの角度が高めのものと低めのものの2本をもつことをおすすめしたいと思います。56度ほどの高めのウェッジで高く飛ばして止める練習をし、52度ほどの低めのウェッジで転がすことができるようになることが必要です。