決算書とは
原則として2つあるいは3つの重要な書類のことを決算書類と位置付けています。その3つとは損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー表ですが、このうち貸借対照表及び損益計算書は必ず役所に提出しなければなりません。この書類の提出により法人税等の税金も決まるわけです。また、この書類については一部の大企業などは、公開をしなければならないわけですが、その公開の前に公認会計士の認証も受けなければいけないなど、認証に向けてやらなければならない事柄も多くなります。ただ単位書類を作成したから提出しました、だけでは通らないということです。なお、この書類には利害関係者が見たほうがいい、見なければならないポイントがいくつか存在しています。
決算書を始める初心者の基本
可能であればおすすめとされるのが簿記検定資格を有する程度の知識で、初心者であっても保持しておいたほうがよいとされているところです。そもそも決算書の見方が分からない、勘定科目などの意味が分からない場合には、何のためにこうした決算書類が作成されるのかが分からない上に、何を記載しているのかも分かりません。決算書類の意味とその概要が理解できる程度には初心者であっても分かるようにしておいた方がよいと言えるでしょう。最低限、決算書類の作成される意味とその手順の流れが頭に入っていれば、基本的な事柄の理解はできるためで必要な理解を進めていくことが可能です。また、日ごろから決算書類に目を通す癖を付けるのもよいでしょう。
決算書の初心者が始める前に必要な基礎知識
簿記検定試験に合格できる程度の知識は基本として押さえておきたいところです。貸借対照表や損益計算書といった書類のどこに何が記載されているのかが分かれば、必要な項目の記載箇所について、瞬時に目を通すことができるようになっていきます。決算書の作成ができるようになるのがこの検定試験の目的ですから、その学習していく流れの中で決算書類への見方も自然と理解できていきます。つまり、決算書類に関する知識は簿記の知識と連動しているということです。この部分を基本として押さえておくことで、決算時期に公表される企業等の決算書類に意識も向くようになるでしょう。つまり、学んでいく中で興味と関心、その意識がそちらに向くことになります。
決算書を始める際に必要なもの
決算書類に関する知識と関心が必要なことは言うまでもありませんが、それ以外でも、日々の経済の流れなども新聞等で理解が出来ていると、企業経営に意識が向いていきます。つまり、自然と経済について関心が向いていくということです。決算書類に記載されている言葉や数字について、その意味が分からなければ理解しようと努力することにつながります。また、自社等における伝票の処理から始まる経理業務についても、伝票処理から仕訳処理、総勘定元帳への転記、試算表の作成を経て決算書類作成となる流れと、その時々の業務の内容も理解しておくことが必要になるでしょう。この流れが理解出来ていると、初心者であっても決算書類を見ることが楽です。
決算書の初心者が簡単に始める方法・手順
特に重要なのが損益計算書や貸借対照表に明記される当期純利益または当期純損失です。利益または損失がいくら出ているのかが分かれば、まずその企業が存続していけるのかどうかが分かっていきます。そのため、まずはこの数字を理解できることとどこに記載されているのかを理解できるようになることが、初心者にとって必要なことになります。この数字の意味を理解した上で簿記の勉強を始めると、今決算書類作成に向けてどの流れの部分を学んでいるのかがより分かりやすくなっていきます。見方が分かるということはそれだけ学ぶ上での学習意欲の向上につながります。また、分からない部分も全体像がつかめていることで、理解ができることにつながることがあります。
決算書の初心者が上達するためのコツ
決算書類作成のために全体像の中での見方を意識することがおすすめです。今、学習している部分が何のために必要なことなのかを意識しておくことで決算書類に関する知識が徐々に増加して、上達することにつながります。また決算書類が作成されるまでにも様々な帳票類が作成されていきますが、その見方も理解できるようになることは基本的なことですので、学習する上でおすすめとされているところです。作成された書類の見方が分かれば、学習意欲の向上につながります。学習意欲が高まれば自然とこの勉強についても前に進み、はかどることになります。この流れこそが初心者にとって非常に重要なことなのです。理解が出来なければ次の書類作成が出来ないということもこの決算書類作成に関する流れの特徴です。
決算書に初めて挑戦する人へのアドバイス
まずは何のために決算書類を学ぶ必要があるのかです。その意識を強く持つことが学ぶことについての意識付けにつながります。決算書類の見方が分かるためには今、何の勉強をするべきなのかということで、勉強意欲の向上につながっていくからです。また、検定試験に意識が向かなくても、勘定科目の意味するところが理解できれば、それに関連付けて学んでいくことが可能です。つまり、勘定科目が記載されている周りにも意識が向くようになっていきます。自然と収益がいくらで費用がいくらで、今後の利益の見通しはどうなりそうなのか、損失がいくらでその赤字圧縮のためにはそうしていきそうかということに思いが至っていくようになりますので、意識を持っておくことが何よりも大切です。
決算書の初心者のまとめ
会計帳簿の作成に至る基本的な部分を押さえておくことが重要です。また、今どの部分を学んでいるのか、またその学んだことがどこで活かされるのかといった具合に関連付けていくことで、初心者としてではなく専門家に近づいていくことになり、より学習意欲が向上します。最初は初心者であっても学んでいく中で徐々に見方が分かっていきます。どの部分を重点的に見ればいいのか見方が分かれば、学ぶ上での意識も向上します。やる気にもつながるでしょう。決算書類や関連する書類の見方を常に考えておくこと、意識しておくことで、より学習意欲の向上とやる気が出てくるようになります。分からない部分もその部分を重点的に学んでいこうということになっていくからです。
決算書の歴史
元々は決算書類としての位置付けは損益計算書と貸借対照表だけでした。ただ、それだけでは重要なお金の流れがつかみにくいということからキャッシュフロー表も重要視されるに至ってきています。キャッシュフロー表は厳密には決算書類ではありませんが、その見方が分からなければ決算書類作成に至る現金の流れが分かりにくいこともあるため、この書類が読めるようになることもおすすめと言えるでしょう。貸借対照表及び損益計算書の理解ができるようになって、この決算書類全体が見渡せるようになっていきました。ここ20数年内の話です。この書類は税金関係における役所等への提出には必要はありませんが、ただ、利害関係者には必須の書類となってきています。
初心者におすすめの決算書
ますは簡単な中小企業等の決算書類に目を通してみるのがおすすめです。経営の規模が小さいところであればその分だけ決算書類の見るべき項目も少なくて済むからです。見なければならない項目自体が少なければ、それだけ見る側の負担も少なくて済みます。初心者にとってそれだけ楽ですから、まずは中小企業で公表されている決算書類を見てみましょう。そこで何が記載されているのかが分からなければ、興味が出て来て調べてみようかという流れになります。自然と勉強意欲の向上につながっていくわけです。もしすべてを理解したいと思えば、簿記等の勉強に自然と意識が向くことでしょう。結果的に関係する検定試験の受験という流れに向かっていきます。