インドア

編み物の初心者に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

編み物とは

編み物とは、毛糸や綿糸などの毛を編んで作った布や肌着やジャージー、セーターなどの衣類、装飾品などを指し、またこれらの製品を作る行為のことも指します。英語で「編む」を意味する「knit」からニットと呼ばれることもあります。日本では1950年代頃まで「メリヤス」と呼ばれることもありました。編み物は結び目を作る要領で一目ずつ形を作っていくことが特徴で、1本のつながった糸から製品を作ることも可能です。手によって編む手編みと、機械によって編む機械編みに分類されます。編み物とよく比較されることのある織物は、たて糸とよこ糸を交差させることで織り地を作っていきます。伸縮性が少なく、実用的なものに多く用いられます。

編み物を始める初心者の基本

初心者の基本は、編み物の楽しさを知ることです。手編みのいいところは、好きなものを好きな毛糸などで編むことができる点です。手編みで作られた作品には、機械編みや織物とはまた違った風合いがあります。そして、始めたいと思えば、場所や時間を選ばず、老若男女問わず始めることができます。特別な道具や準備は必要ありません。まずは、基本となる編み方と編み物のひととおりの流れを理解することが必要です。身近な人で編み物が得意な人から教えてもらう方法でも、編み物の講座に通う方法でも、編み物の本を見ながらでもいずれの方法でもいいですが、基本が身に付くまでは直接教えてもらう方法や、動画を見て編み方を覚える方法がいいでしょう。

編み物の初心者が始める前に必要な基礎知識

編み物をするうえで必要な知識は、編み方の種類の違いを知ることです。手編みの場合、大きく分けて棒針編み、かぎ針編みに分かれ、それぞれで使用する編み針の種類が異なります。棒針編みに用いる編み針は2本、4本、5本で一組となっています。基本は表編みと裏編みを組み合わせることにより、複雑な形や模様を作ります。編地は伸縮性があります。かぎ針編みに用いる編み針はかぎ針で針の先端がかぎ状になっています。くさり編みを基本とする編み方で、編地の伸縮性が少ないのが特徴です。また、細いかぎ針と専用の糸を使用して編むレース編みを、かぎ針編みの一種とする場合と、手編みの一種とする場合があります。そのほか、棒針の先がかぎ状になったアフガン針を使用して編むアフガン編みなどがあります。

編み物を始める際に必要なもの

編み物に必要なのは、毛糸と編み針の二種類です。慣れないうちは、並太と呼ばれる太さの毛糸がおすすめです。6-8号くらいが標準的な並太毛糸です。棒針編みならば、2本1組の6-8号の編み針を選びます。4本や5本で1組になったものは、いずれセーターやカーディガンなどの立体的なものを編むようになると必要になってきますが、平面で編むことのできるマフラーなどでは2本のもので大丈夫です。かぎ針ならば、毛糸の太さに合わせた6号から8号くらいのものを選びます。ほかには、編み物専用のとじ針、仕上げ針、糸切りばさみなどが必要となります。編み方を記した編み図やそのほか編み物を補助するさまざまな道具もありますが、最初のうちは必要最低限の道具を揃えるだけで十分です。

編み物の初心者が簡単に始める方法・手順

棒針編みとかぎ針編みでは使用する編み針が異なるため、棒針編みにするのかかぎ針編みにするのかを決めます。初心者にはかぎ針編みがおすすめです。かぎ針1本をペンのように持ち、先端のかぎに毛糸を引っ掛けて編んでいきます。編みやすく小物を編むのに適していて、短時間で完成させることができるので初心者でも取りかかりやすい基本の編み方といえます。また、かぎ針編みの技術は、棒針編みやアフガン編みなどでも必要となってくるため、かぎ針編みの基本を覚えておくことは必要不可欠ともいえます。そして、編み物の基本中の基本ともいえるくさり編みの編み方を覚えることが第一歩です。同じ大きさのくさりを編むことが出来るようになるまで、繰り返しくさり編みを練習することがおすすめです。

編み物の初心者が上達するためのコツ

基本を身に付けることが上達への一番の近道です。直接教えてもらう方法でも動画を見て編み方を理解する方法でもいずれの方法でも構いませんが、編み針の持ち方、糸のかけ方など最も基本的なことをきちんと身に付けることが重要です。この部分がきちんと出来ないと、次の段階に進んだ時につまずいてしまいます。まずは、かぎ針で基本のくさり編みをしっかり出来るようにしましょう。次にくさり編みで作り目をし、細編みや長編みなどを編み足していきます。同じ大きさの編み針と糸を使って編んでも、編み目や編地の大きさには個人差があります。これは糸を引っ張る力の違いなどによるものです。そのため、作り方の通りに道具を使っても出来上がりが違うこともあります。一定の編み目が作ることが出来るようになったら、編み針の太さを調節しましょう。

編み物に初めて挑戦する人へのアドバイス

編み物を始めたら、セーターやカーディガンなど大きなものを編んでみたくなります。しかし、初心者がいきなり大作に挑戦しようとすると失敗も多く、その失敗により編み物への意欲も無くなってしまいます。多くの人が陥りがちな失敗です。せっかく編み物を始める気持ちになったのですから、趣味として長く楽しめるようになって下さい。基本的な編み方などはしっかり身に付けることが大切ですが、工夫次第でさまざまなものが編めるのが手編みの良さでもあります。長続きするためのコツは、やはり基本の実践の一言に尽きます。基本の編み方をマスターして、簡単に作れるものを作って編み物の楽しさを味わってみて下さい。最近では、道具と編み方がセットになったキットなどもたくさん販売されていますので、キットを使ってみてもいいでしょう。

編み物の初心者のまとめ

周囲に編み物の上手な人がいるような環境は、初心者にとっても最良の環境なのですが、なかなかそういう訳にも行きません。ただ、最近ではインターネットで編み物に関する動画や編み物の基本が載ったページがたくさんありますので、そういったものを活用することもおすすめです。きちんと基本を学びたい場合は、編み物教室や編み物講座の活用も有効です。また、編み物は細かい作業なので、目が疲れてきたり、同じ姿勢でいるため首や肩が凝ってくることもあります。編み物に夢中になることでストレス発散にもなりますが、あまり根をつめることは体にも精神的にも負担がかかるのでほどほどにしましょう。慣れてくれば編地がだんだん出来上がってくることの達成感も得ることができます。

編み物の歴史

編み物の起源は諸説あり、いまだにはっきりしていません。時代の判明が可能な編み物に関する最古の資料は、西暦256年に滅亡したシリアのドゥラから見つかった断片とされています。編み物の技法はエジプトやシリアから広まり、ヨーロッパ各地にも伝わったと考えられています。中世後期には手編みの技術が発達し、ヨーロッパの各都市では編み物職人たちのギルドが成立しました。日本では、毛糸の主要な原料となる羊を初めて輸入したのが明治時代初期だとされています。明治の中頃に出来た手芸の塾では、宣教師から編み物や手芸を学んだり、学校で編み物や手芸を教えることもありました。また、メリヤス編み機が明治のはじめにイギリスから輸入され、以降日本でも手編みと機械編みの技術が発展しました。

初心者におすすめの編み物

まずは、かぎ針で編めるモチーフやコースターなどの小物を編むことをおすすめします。編み目や編地を揃えることはとても大切ですが、最初からそれを目指すのは難しいので、まずは細かいことは気にせず、いびつでもひとつ作品を作ってみることです。身に付けるものは毛糸や綿糸などが一般的ですが、アクリルの入ったアクリル毛糸を使えば、比較的安価で入手でき、アクリル毛糸で作られた作品はアクリルたわしとして有効活用も可能です。まずは練習だと思って、四角いコースターを編んでみて下さい。少し慣れてきたら、丸いコースターを編んでみましょう。慣れてくると力の入れ具合がわかってくるので、均等な編み目や編地になります。均等にまっすぐ編めるようになったら、マフラーのような少し大きめのものに挑戦してみましょう。