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さつまいも栽培方法に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

さつまいも栽培とは

さつまいも栽培は家庭菜園や野菜づくり初心者でも作りやすい作物の一つです。水やりや肥料などほかの野菜や果物と比較すると注意深く観察したり頻繁に与える必要がない点もその一つです。反対に肥料や水などを与えすぎると茎や葉っぱだけが成長し肝心のさつまいもが成長しないということに注意が必要なくらいです。更にサツマイモの原産地はメキシコを中心とする熱帯地方とされています。ですから水のやりすぎにも注意が必要です。更にさつまいも栽培は菜園用でなく普通の宅地の土などの土壌を改良しより作物が作りやすい土にする効果のある作物です。ですから庭で野菜や果物作りをしたいという人にはとくに向いている作物といえます。基本を知りお手入れの方法を知れば負担も少なく栽培することが可能な作物です。

さつまいも栽培を始める初心者の基本

さつまいもは4月下旬から6月上旬頃に苗を植え10月下旬から11月頃の霜が降りない時期までに収穫を行います。もちろん作物を作る場所によって多少時期がずれます。さつまいも栽培は比較的簡単に行うことが出来ますがその中でもより収穫量を増やすには初心者でも栽培しやすい品種を選ぶことです。おすすめは鳴門金時や紅あずまなどです。さつまいも栽培はほとんど手入れが必要ないと述べましたが唯一たくさんのさつまいもを収穫するためにはつる返しという作業が必要ということだけ覚えておきましょう。基本的には地べたで栽培する露地栽培で育てるのですがこの他にもプランター栽培や支柱栽培という栽培方法もあります。しかし初めての場合露地栽培がおすすめです。

さつまいも栽培の初心者が始める前に必要な基礎知識

さつまいも栽培初心者の人がまず躓くのは植えた翌日から数日後に葉が萎れて枯れてしまった状態になってしまったのを見て失敗してしまったと諦めてしまうことです。しかしこれは異常ではありません。植えて数日は値が張っていないので茎や葉が枯れたように萎れてしまうのです。しかしその後根が付き茎も成長していくので心配はありません。ここで水をたくさんあげすぎてしまったり肥料をたくさん追加してしまうと茎が腐ってしまったり肥料ボケしてさつまいもが大きくならないので注意が必要です。その後もあまりにも土がカピカピに乾いている場合は水やりをしますがある程度土が湿っているようであれば収穫まで追肥などの手入れは必要ありません。基本的には自然に降る雨で水分は十分です。

さつまいも栽培を始める際に必要なもの

さつまいも栽培には肥料も必要ありませんから、さつまいもの苗とそれを植える土のスペースさえあれば十分です。しいて言うなら土を掘るスコップでしょうか。このほかに黒いマルチシート(黒いごみ袋を大きくしたシート)があれば雑草が生えるのを防いだり害虫が集まりにくい環境を作りよりその後の手入れを楽にすることが出来ます。しかしこの黒マルチはなくても全く問題ではありません。もちろんさつまいも栽培においても害虫が発生することはありますがほかの作物と比較すると肥料が少ないこともあり害虫も少ないことが多いです。ですから教本などを見る機会も少なくそういった意味でも初心者におすすめの作物です。収穫も一度にたくさん取れますが上手に貯蔵すれば数か月以上持ちます。

さつまいも栽培の初心者が簡単に始める方法・手順

さつまいも栽培において初心者がより多く簡単に収穫するためには苗を植える時の植え方とつる返しを行うことにあります。さつまいもは葉っぱが出ている茎の付け根に根が張ります。その根がやがて肥大しさつまいもとなります。ですからたくさん収穫するためにはさつまいもの植え方に注意する必要があります。ずばり葉っぱを出して葉っぱの付け根の部分を3節(葉っぱ3枚分)から5節(葉っぱ5枚分)土に埋めます。初心者の方にはななめに茎を植えるななめ植えという方法がおすすめです。大切なことは葉っぱは必ず地上に出すということです。ちなみにななめ植え以外にも水平植えや垂直植えという方法があります。さらに種イモから苗を作る方法もありますが、初心者の方はホームセンターなどで販売されているつるを購入することをおすすめします。

さつまいも栽培の初心者が上達するためのコツ

さつまいも栽培においてはほっておいてもサツマイモが収穫できます。しかし手入れを行った場合とまったく手入れをせずつるを放置した場合ではできるサツマイモの量に大きな差があるのです。更にさつまいもの大きさもある程度調整することが出来るのです。もちろん時々土を掘り起こし良い大きさになった頃合いを見図るというのも大切なことです。これ以外にも苗を植える間隔によってさつまいもの大きさを調整する方法もあるのです。通常苗と苗の間は40センチ程度開けるのですがこの間隔を30センチ程度にすることで一般に市販されている大きさのさつまいもの大きさにすることが可能なのです。さらにつる返しをしっかり行うことで肥料過多を防ぎたくさんの量のさつまいもを収穫することが可能です。

さつまいも栽培に初めて挑戦する人へのアドバイス

さつまいも栽培に初めて挑戦する場合特に植えつけてから数週間程度の対処が非常に重要になってきます。植えつけてすぐは根が張っていないので枯れたように萎れてしまいます。さつまいも栽培の基本は水のやりすぎに注意なのですが植えつけて値が張っていない状態の時にはしっかりと根を張ることを促すことが重要です。この時にしっかりと根が張ることでたくさんのさつまいもを収穫することが出来るのです。つる返しを行わなければつるはどんどん伸びて伸びた部分から根を張ります。そうなるとそこから栄養を吸収しつるだけがどんどん大きくなっていきさつまいもになるはずの根が肥大化せずに収穫量も減ってしまいます。こうした管理だけ適切に行えばたくさんのさつまいもを収穫することが可能です。

さつまいも栽培の初心者のまとめ

さつまいも栽培初心者の方は1、良い苗、育てやすい品種の苗を購入する2、植えつけ時に葉っぱを地表面に出す3、根が張るまではしっかりと水やりを行いその後は水のやりすぎに注意する4、つる返しをしっかり行うこれだけに注意すればよいです。あまり過保護に育てる必要はないのです。肥料や水やりなど通常野菜や果実づくりでは気にする部分はあまり気にしないことが重要です。肥料をあまり必要としていないことからもさつまいもは連作も問題ありません。つまり何年も同じ場所にさつまいもを栽培しても生育に影響がないのです。そしてさつまいもを数年間栽培した部分の土はさつまいもの根で土がふかふかになりより野菜作りに適した土に変身しやすいのです。

さつまいも栽培の歴史

世界のさつまいも栽培の歴史を見てみると最古のものは紀元前8000年から10000年前といわれています。原産地としてはメキシコ南部をはじめとする中米から南米北部とされています。この原産地からもわかるようにさつまいもというのは基本的に暑さには強いものの寒さに非常に弱い作物といえます。日本では宮古島で1597年に発見されています。のちにこのさつまいもの原産地は中南米とされています。その後日本全国で栽培されるようになり現在では年間100万トン弱の生産量を誇っています。中でも鹿児島県が全体の4割程度を占め、次いで茨城県、千葉県と続きます。寒さに弱いさつまいもですが方法を工夫したり時期を工夫することで北海道でも栽培されています。

初心者におすすめのさつまいも栽培

さつまいもの栽培は簡単で野菜作りに関するノウハウがなくても行えることからより手が出しやすい作物です。収穫量が少なくなる方法や変わった方法というのは極力避けてオーソドックスに挑戦することで失敗せずに収穫を行うことが可能です。これまで栽培方法について述べてきましたがもう一つ、収穫をするタイミングとして晴れ間が続いて土(さつまいも)が乾燥している日を選んで収穫します。数日風通しの良いところで乾燥させた上でひとつずつ新聞紙にくるんで段ボール箱や発泡スチロールに入れて冷暗所に保存することで冬を乗り越えて数か月保存することが可能です。さつまいも栽培は初心者でも手が出しやすい分たくさんの栽培方法がある面白い作物なのです。