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パン作りの初心者に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

パン作りとは

ホームベーカリーや、健康志向の広まりにより、家庭でパンを手作りする方が増えています。初心者にとっては最初は敷居が高いように感じるかもしれませんが、基本を押さえれば家庭の道具でも美味しいパンを焼くことができます。慣れてきたら、お子さんと一緒に楽しむことができますし、食事としてすぐに美味しくいただけるのもポイントが高いですね。映画や物語の中でよくパン作りやパンを囲む食卓が団らんの象徴のように描かれていますが、パンには作る人や食べる人を笑顔にする不思議な力があると感じます。捏ねたり、発酵を待ったり、成型したりと手間はかかりますが、可愛くふっくらと焼けたパンは愛情すら感じますし、贈り物にしてもとても喜ばれます。焼きたてのパンは幸せの香りがしますよ。

パン作りを始める初心者の基本

ホームベーカリーが家庭に普及したことで、パン作りは、今やとても一般的と言えます。日本人の食卓にパンが主食として並ぶことも多く、お米を凌ぐ勢いになっています。そんな中でパン作りを始めることに何の気負いもいりません。いつもの料理に、一つレパートリーを増やそうという感覚で十分です。パンはお食事にもおやつにもなりますから、お子さんのいる家庭ではとても喜ばれますし、お子さんが料理に興味を持つきっかけにもなりえます。毎日料理をするように、パン作りを始めるといいでしょう。料理も初めから上手に作ろうと思うと疲れてしまいますよね。パンも同じ、楽しく作ることが大事です。頑張り過ぎるとイヤになりますが、楽しければ上達します。

パン作りの初心者が始める前に必要な基礎知識

パン作り初心者の方に必要な知識と言えば、粉のお話です。小麦粉には大きく分けて、薄力粉と強力粉がありますが、パンを焼くときにもっとも使われるのが強力粉です。強力粉は、タンパク質の含有量が多く、水でこねるとグルテンという物質ができます。グルテンが多いほどパンの膨らみが良くなり、ふっくらとした焼き上がりになります。次に薄力粉ですが、こちらはお菓子やお料理にも使われます。粒が細かく、グルテンは強力粉より少なめです。基本的なパンのレシピの多くは、強力粉を使いますが、薄力粉を混ぜて作るパンもあります。ほかにもフランスパンに多く使われる準強力粉や、ヘルシーな雑穀などさまざまです。使う粉や配合によりまったく風味や外見の異なるパンができます。粉ひとつとっても奥深いのもパン作りの楽しみの一つです。

パン作りを始める際に必要なもの

まず、初心者向けのレシピを探しておきます。製菓・製パン材料のショップのサイトや、お料理サイトで簡単に手に入れることができます。成型が簡単で、写真が多く、わかりやすいものがいいでしょう。次に、粉です。初めてのパン作りなら、強力粉のみ、または強力粉と薄力粉が必要でしょう。道具は、「はかり」(必須です)、計量スプーン、計量カップ、調理用の温度計、パンの生地を分割するスケッパー、オーブンで焼く際に敷くオーブンペーパーもあれば便利ですね。ないと、くっついてしまうので仕上がりが悲しいことになります。そのほかは、どこの家庭にもあるボウルや、ヘラ、麺棒などがあればよいです。ホームベーカリーをお持ちでない方は、手捏ねでの作業になりますが、その際はゆっくりと作業できる「時間」も必要です。

パン作りの初心者が簡単に始める方法・手順

この頃はレシピ本も手軽なお値段で多く発売されています。お料理サイトでも豊富にレシピがあり、とても手に入れやすいので、特に習いに行かなくともご家庭で始めることは十分に可能です。お料理ブログ等でも、作り方を実に細かく、丁寧に写真で解説しているものがありますので、以前に較べればパン作りは身近なものになりました。時間の制限などなく、自由にパン作りを楽しみたい方には、時間のある時に家でじっくりとりかかるのをおすすめします。やっぱりきちんと習いたい、という方は通信講座や、通いやすい場所で教室を探してみるのがよいでしょう。今は自宅でパン教室を開いている方も多いので、思いがけないところで共通の趣味を持つお仲間ができるかもしれません。

パン作りの初心者が上達するためのコツ

パン作りを始めて、最初の壁と言えるのは、やはり発酵の加減ではないでしょうか。パンの仕上がりや風味は、ほとんど発酵の成功にかかっていますが、見極めは初心者にはなかなか難しいものです。レシピに目安の温度や時間は記載されていますが、あくまでも目安で、季節や環境により異なってきます。また、生地の捏ね上がりの状態にも左右されます。これは、慣れしかありません。この程度で、この仕上がりという感覚が掴めると、気温や時間だけにとらわれることなく、見極めが正しくできるようになります。発酵過多になってしまったら、ピザやドーナツにして消費してしまいましょう。パン生地にのびのび発酵してもらうコツは、焦って温度を上げすぎないこと、高温にするよりは低めの温度にして我が子のように温かく、気長に見守ることです。

パン作りに初めて挑戦する人へのアドバイス

初心者の方が初めてパンを作るとき、最初から立派なものを作ろうとか、あまり気負い過ぎないほうがいいと思います。道具も、計量道具とオーブンがあれば作れます。フライパンで焼けるレシピもあるくらいですから。お菓子作りをしたことのある人なら、改めて買い足す道具はないようなものです。最初からあれもこれもと道具を揃えて、というよりは、「作ってみようかな」ぐらいの軽さで始めていいでしょう。強力粉を近所のスーパーで買ってきて、とりあえず作ってみてはいかがでしょう。作っているうちに、本当に必要な道具なども分かってきます。色々作り、幅が広がって、本当に必要な道具を揃えていくのもまた楽しいものです。始めると、はまってしまう可能性は大きいです。

パン作りの初心者のまとめ

物事を始めるとき、形から入りたいの、という方も多いでしょうが、パン作りを始めるときは、気軽に始めるのがおすすめです。あまり立派な道具を最初から揃えるのではなく、できそうなものはあるもので代用し、遊び感覚で楽しく始めるのが良いのではないでしょうか。初めてのレシピも、最初から凝った成型のかっこいいパンを作ろうなどと気負わず、基本的な丸パンから始めるのをおすすめします。シンプルな丸型で初めて自分で焼いたとなると十分に感動できます。粉と、はかりと、オーブンがあれば、あとはだいたい一般家庭にある道具でできます。でもそれなりの道具が欲しいな…という方は、製パン・製菓材料店ではじめてセットも販売されていますので、そちらを利用するのがいいでしょう。

パン作りの歴史

パンの始まりは、小麦やトウモロコシなどの粉に水を加えて発酵せずに焼いていたものでした。発酵させたパンができたのは、紀元前3000年頃の古代エジプトと言われています。その後、ヨーロッパ大陸へ広まりますが、日本にパンが上陸したのは戦国時代、16世紀になってからです。鉄砲とともにポルトガル船が伝えたと言われています。その後、キリシタン迫害や鎖国時代を経て、パンは日本国内で一般庶民に広まることはありませんでした。江戸時代になってから、軍隊の戦用食として用いられ、明治2年、木村安兵衛があんパンを作り、ようやく一般庶民に知られるようになりました。米と並んで主食として定着したのは第2次世界大戦後、学校給食に導入されるようになってからです。パンが日本に定着するには、苦難の道のりがあったのです。

初心者におすすめのパン作り

初めて作るパンは、基本をきちんと学べる、ベーシックで成型がシンプルなパンがおすすめです。まず捏ね終了の生地の感覚と、発酵を見極める感覚を覚えるのが必要なので、基本のレシピをおすすめします。バターロールの生地でもシンプルな丸パンの成型のものなどがいいですね。発酵の見極めがわかると、パン作りはがぜん楽しくなります。ふっくらと発酵する生地がいじらしく、子どものように思えてきます。ここさえ掴めれば、成型は手の器用な方ならどんどん上達しますし、そうでない方も数をこなせばかわいい凝った形のパンが作れるようになります。折込シートを使ったパンなど見た目も可愛く、達成感もありますよ。まずは基本のきの字を覚え、可愛く、美味しいパンを楽しく作りましょう。