インドア

刺繍の初心者に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

刺繍とは

布地やその他の素材に、針と、一般的には糸を使用して装飾を施していくのが刺繍です。糸以外にも、リボンや紐などが使用されることも多くあります。また装飾の際にビーズや羽、スパンコールなどが使用されることもあります。一口に刺繍と言っても、様々な技法があり、その種類に応じて完成品の風合いが異なるのが刺繍の魅力です。技法の難易度も色々ですから初心者にも取り組みやすく、慣れてきたら難しい技法にチャレンジし、また大きな作品作りに取り組むことができると言う楽しみもあります。針と糸を使い手指を動かし、下絵に沿って作品を仕上げていくことは脳の活性化にもつながると言われており、近年では認知症予防のためのアクティビティとしても注目を集めています。

刺繍を始める初心者の基本

刺繍に初めてチャレンジしてみようと言う方の、年齢や性別は特に問いません。ただし針を使用しますから、小さなお子さんなどが行う場合は、大人の方と一緒に行うことが望ましいです。針仕事、手芸が苦手と言う方も、刺繍は特定のパターンに沿って針を動かしていくことがほとんどですから、それ程、心配する必要はありません。針と糸でひとつの絵を描いていくような作業が刺繍なのですが、初心者がいきなりそれを行おうと言うのは少し難しいです。まずは、技法に沿った針と糸の動かし方を練習するのが良いです。特に基本の技法は、何度か練習していくとそのコツを掴むことができ、実際の作品作りの際にも役立つはずです。焦らず、また手指など怪我しないよう、ゆっくりと行うのがポイントです。

刺繍の初心者が始める前に必要な基礎知識

刺繍初心者が知っておきたい基本としては、やはり技法のことです。技法にはそれぞれ呼び方があり、作品の図案などが紹介されている本などは、ほとんどその呼び方で技法が紹介されています。つまり、その呼び方がどんな技法であるのかを知っておかなければ、せっかくの図案も正しく刺繍することができないと言うことにもなりかねません。技法の一例を挙げると、まず初心者にも取り組みやすいクロスステッチと言う技法があります。これは文字通り、糸をクロスさせて、それを連続して刺繍していくことで図案を描いていく技法です。やや長めの点を連続させていくことで図案を完成させていく、ランニングステッチと呼ばれる技法もあります。その他、バックステッチ、コーティングステッチと呼ばれるものなどがあります。

刺繍を始める際に必要なもの

刺繍を始める際に必要なものは針と糸、そして刺繍を行っていく布地です。これらは刺繍専用のものが出ていますから、それらを使用して下さい。その他、刺繍を進めやすくするために布地を張るための道具、刺繍枠もあった方が便利ですが、本格的な作品作りに入る前の段階の場合、これはなくても構いません。初心者の場合、何をどれだけ揃えればいいのか迷うことも少なくありません。ですから、必要最低限の道具と、ある程度の技法の方法が紹介された簡易説明書が一式になっている初心者向けキットを利用するのがおすすめです。道具だけが入っているキットの場合ですと、技法のやり方などは自分で調べる必要があります。その場合は、教本が必要となります。インターネット上でも情報を閲覧することは可能ですから、活用して下さい。

刺繍の初心者が簡単に始める方法・手順

初心者が簡単に始める方法としては、やはりキットを購入するのが一番のおすすめです。道具について悩む必要もありませんし、技法についてもある程度は説明されているためです。基本の技法を繰り返していくことで、自分がやりやすい技法、逆に苦手と思う技法を見つけることができるはずです。それが、後の作品作りの際にも活きてきますから、様々な技法を試すことができるキットを購入して行うのが良いです。大切なのは、技法に定められている方法を守ると言うことです。糸を布地に通した場合、その裏側は見えません。ですから、順番を守らなくてもいいんじゃないの、と思いがちです。しかし、正しい順序で通した糸とそうでない糸では、表地にあらわれてくる絵柄の完成度に差が出ます。ですから初心者だからこそ、正しい方法を身につけるのが大切です。

刺繍の初心者が上達するためのコツ

技法の基本事項を必ず守ること、これが初心者が上達するためのポイントです。そのためには、とにかく何度も布地に糸を通していく、技法を刺繍していくしか上達の道はありません。最初の内は目新しさもあって楽しいかもしれませんが、その内、その作業にも飽きてくるかもしれません。そんな時には、色んな人の作品を見ることがおすすめです。プロや熟練者の作品は、これが刺繍で作られた作品なの、と思うほど、迫力があるもの、豪華絢爛なもの、優美なもの、煌びやかなものなど、様々な魅力に満ちています。使用されている材料も多岐にわたるため、そうした作品を見れば、自分もこんな作品を作りたい、と良い刺激になり、単調な練習を繰り返すことにも前向きな気持ちになれるはずです。

刺繍に初めて挑戦する人へのアドバイス

展覧会に出展する作品を作る、などと言う場合は締切があるため別ですが、刺繍は、マイペースで行うことができるのが魅力です。無心で針を動かし、ひとつの絵柄を完成させていく、装飾を施していくと言うのは、不思議とストレス解消にもつながります。しかしそうは言っても、作品作りに着手する以前の、技法の単調な繰り返しを行っている初心者の方にとっては、なかなかこのように感じるのは難しいことかもしれません。しかし、だからと言って焦る必要が全くないと言うのが、刺繍なのです。のんびりと進めていき、飽きを感じ始めたら、小休止をとって下さい。せっかくこの世界に足を踏み入れられたのですから、どうかあっさりと止めてしまわず、のんびりとその世界の魅力に触れていって下さい。

刺繍の初心者のまとめ

基本的な道具を揃えること、いくつかの技法の呼び方を理解しておくこと、技法の基本的な方法を練習すること、以上が刺繍初心者に必要なことのまとめです。刺繍を続けていくためには、やはり目標などがあった方が良いかもしれません。こんな作品を作りたい、と言う気持ちでも良いですし、頭の体操のために、と言う気持ちでも良いです。あるいは、刺繍を施したものをプレゼントとして贈りたい、と言う気持ちも素敵です。刺繍は、芸術品を作るための手段として用いることができます。しかし一方で、普段、使用している物品にワンポイントアクセントを加えたい時にも、手段として用いることができるものです。ある程度、技法に慣れてきたら、本格的な作品作りに入る前に、自分の持ち物に刺繍をしてみると言うのも楽しいかもしれません。

刺繍の歴史

刺繍の歴史で最も古いのは、中国で、およそ3000年近い歴史を持つと言われています。古代の文献にもその記述があり、毛織物に簡単な刺繍を施したものも、実際に出土しています。日本においては、詳しい年数などは明らかになっていません。昔の日本では、衣服の縫い目には呪力が宿るとされていました。そのため、大人の着物に比べ縫い目が少ない子供の着物には、呪力が少ない、よって悪いものが近寄ってきやすいと考えられていました。その中で、子供を守るための手段として、着物の背中に『背守り』と呼ばれる刺繍を施す風習があったと言われています。ヨーロッパでは、刺繍は上流階級の教養のひとつとして親しまれていました。いずれにしても、刺繍は、ある程度の古い時代から、人々に親しまれていたものだと言うことができます。

初心者におすすめの刺繍

初心者にもっともおすすめの刺繍の技法は、クロスステッチです。『バツ』を描くようにして糸を通していくだけの技法なので、非常に簡単に行うことができます。クロスステッチ専用の布地は、小さな四角形が集っているような布地ですから、より『バツ』を描きやすいのも魅力です。色んな技法を身につけることより、簡単な技法ひとつのみを身につけたい。そして一刻も早く作品作りに取り掛かりたいと言う方は、クロスステッチのみを練習するのも方法かもしれません。クロスステッチのみで作ることができる作品の図案を紹介した教本なども多数、販売されていますし、キットも販売されています。繊細な絵柄などを描いていくことも可能ですし、刺繍していく布地の大小を問わないと言うのも、クロスステッチが初心者におすすめできる理由です。