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イチゴ栽培の初心者に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

イチゴ栽培とは

イチゴはりんごやなしと同じようにバラ科の多年草です。ランナーと呼ばれる弦を育てて植え付けをし、果実をつけていきます。多年草なので毎年実をつけますが、同じ株を育てていると実が小さくなっていきますので、ランナーから子株を育て株分けをしていきます。1つの株からランナーが次々と伸びていきますので、長く栽培することができます。夏の暑さや冬の寒さは少し苦手ですが、藁やマルチングをし防寒対策をすることで十分に越冬することができます。家庭菜園の場合露地栽培が基本となりますが、プランターや鉢などでも育てることができます。同じように栽培しますが、プランターでは自然に受粉ができないので人工授粉をする必要があります。

イチゴ栽培を始める初心者の基本

イチゴには一季なり性のものと四季なり性のものがあります。一季なり性のイチゴは収穫する期間が短期間ですが、収穫量が多く品質もいいものが多いです。四季なり性のものは春と秋の2回収穫できるので長く楽しむことができます。最近では優良品種が開発され質のいいイチゴがとれるようにもなってきました。初心者の方は長く収穫を楽しみたい方には四季なり性を、多く収穫したい方には一季なり性のものをおすすめします。イチゴは一度苗を購入すると、ランナーを伸ばして子株を増やすことができるので新たに苗を買う必要が無くなります。イチゴの栽培に失敗しても子株を増やしてまた育てることができるので、初心者でも栽培しやすい植物になっています。

イチゴ栽培の初心者が始める前に必要な基礎知識

イチゴは基本的には日当たりの良い場所や水はけのいい場所を好みます。寒さには強く、雪の下でも越冬しますが夏の暑さを苦手としています。イチゴを栽培すると収穫をしてからも子株を育てたりするので、ほぼ一年中場所をとることになります。栽培する時には計画性を持って育てるようにしてください。イチゴは10月中旬から11月半ば頃に植え付けをし、5月中旬頃に収穫が出来るようになるのが基本です。春に植える方法もありますが、収穫が来年の春になりますし、病気が発生する可能性もありますので、初心者にはあまりおすすめできません。子株を育てておくと来年以降も栽培をすることができるので、一度苗を購入すると長く楽しむことができます。

イチゴ栽培を始める際に必要なもの

イチゴ栽培を始める際に必要な物は、露地栽培とプランター栽培によって少し異なります。露地栽培の場合は、苗と冬場にするマルチングがあれば大丈夫です。プランター栽培をする場合には、苗やプランターの他に培養土、鉢底石が必要になります。培養土は基本的にはどのようなものでもいいですが、イチゴ専用の培養土も売られていますのではじめてイチゴを栽培する方には専用のものを使うのもおすすめです。プランターのサイズは大きいほうが根がしっかりとはるので育てやすくなります。場所に余裕のある場合には、できるだけ大きなサイズを用意することをおすすめします。イチゴはやや乾燥気味に育てますので、鉢底石を敷いて水はけを良くするようにします。

イチゴ栽培の初心者が簡単に始める方法・手順

イチゴは10月中旬から11月半ば頃に定植をします。春にも植えることができますが、春植えの場合は収穫までに一年以上もかかりますので、秋に植えることをおすすめします。イチゴの苗はクラウンと呼ばれる中心部分が隠れないように浅めに植えることが基本になります。深植えしすぎると生育が遅れたり腐ってしまう可能性がありますので、クラウンが少し隠れるくらいに植えるようにしてください。イチゴは水はけのいい日当たりの良い場所を好みますので、条件にあった場所に植えることをおすすめします。イチゴにはランナーと呼ばれる弦があるのですが、イチゴはこのランナーと反対側に実をつけるので、ランナーを奥側にして植え付けると収穫が楽になります。

イチゴ栽培の初心者が上達するためのコツ

冬の寒い時期になると、防寒対策として藁やマルチングをすることをおすすめします。防寒対策をすることで地温が上昇し生育を早めることができますし、雑草が生えてくるのを防ぐことができますので、初心者の方でも育てやすくなります。またイチゴの実がついた時にも実が傷みにくくなりますので、防寒対策は重要です。イチゴの水やりですが、苗を植えた後は十分な水やりが必要です。その後は表面の土が乾いたらたっぷりと水をやるようにしてください。追肥は2月下旬頃と花が咲き始めた頃にします。イチゴは根が弱いので強い肥料を与えないよう注意が必要ですが、初心者の方にはイチゴ専用肥料が売っているので、そちらを使うこともおすすめです。

イチゴ栽培に初めて挑戦する人へのアドバイス

イチゴは子株を増やすことができるので、失敗してもやり直しやすいので初心者の方でも育てやすいです。病気や害虫対策をしっかりと行っていれば比較的簡単に育てることができます。イチゴがかかりやすい病気にはうどんこ病があります。葉の裏や果実が白くなっていたら、うどんこ病の可能性がありますので、うどんこ病になっている葉や果実をすぐにとるか薬剤を散布するようにしてください。うどんこ病は葉が茂りすぎたときによく発生するので、冬に茂りすぎた葉は切り取るようにしてください。プランターや街中で栽培をする場合には、受粉が上手くいかないことがありますので、筆などで花の中心を軽くこすることで人工授粉ができます。昆虫が少ない場所で栽培するときには人工授粉をしてください。

イチゴ栽培の初心者のまとめ

イチゴ栽培は、病気や害虫に注意をすれば初心者の方でも比較的簡単にできます。水やりや追肥のタイミングなど基本的なことを守っていれば、春には収穫してみずみずし果実を楽しむことができます。露地栽培とプランターでは基本的に栽培方法は同じですが、実のなる時期や受粉方法が異なります。昆虫がいない環境で栽培する場合には、筆などを使って人工授粉をするようにしてください。また収穫が終わってからも子株を増やしたり、その子株を定植したりして一年中場所をとりますので場所の確保はしておいてください。栽培に適した場所を選び、しっかりと育てることができればしっかりと育ちますし、長く続けることができますのでぜひ育ててみてください。

イチゴ栽培の歴史

イチゴの栽培は、7世紀頃のフランスやベルギーで始まったと言われています。本格的にイチゴの栽培が始まったのは200年ほど前からで、北アメリカと南アメリカからバージニア種とチロエンシス種という2種類のイチゴがヨーロッパに運ばれてかけあわされました。それらは野生のものに比べて実が大きく味も美味しかったので、世界中の国に広まっていきました。日本で栽培が始まったのは明治5年からで、はじめて育成された品種は「福羽」という種類でした。当時は門外不出でとても庶民の手に届くものではありませんでした。昭和30年頃にビニール栽培が確立され、生産量が増え、価格も下がってきたのでようやく庶民の手に入るようになりました。

初心者におすすめのイチゴ栽培

イチゴはいい苗を選ぶとちゃんと育ってくれます。いい苗とはクラウンが太く、茎が丈夫なものですので、苗を選ぶときにはクラウンや茎に注意して選んでください。また、簡単に育てることの出来る品種を選ぶこともポイントです。「宝交早生」は作りやすいので初心者向けの品種と言われています。うどんこ病に強く、寒冷地での栽培にも強いので家庭菜園に向いている品種です。また「あかねっ娘」も初心者に向いている品種です。あかねっ娘は果実の形が揃いやすく、初心者でも育てやすいです。また大粒のものが収穫したいなら「ビーナスハート」という品種がおすすめです。イチゴにはいろいろな品種がありますので、育てやすさや味などに注目して、品種を選んでみてください。