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ウクレレソロに初心者に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

ウクレレとは

小脇に抱えて演奏するスタイルが涼しげでリゾート感が溢れる楽器・ウクレレは、主にハワイアンで使用される楽器です。もちろん、多様化された現在のポピュラーミュージックではさまざまな場面で使われ、ヒーリング系ミュージックやワールドミュージックの枠を超えたウクレレソロ、柔らかな質感を持つポップスやアコースティックサウンドに用いられています。また、鍵盤やギターを弾き語るアーティストも幕間で使用したりと、そのサイズの小ささやスティール弦のアコースティックギターより弦がやわらかく押さえやすいといった条件もプラスとなって、気軽に手を出しやすい楽器として大変人気があります。女性に特に人気で、ミュージックレッスン人口が減少しつつある今も、ウクレレ教室は未だ増え続け、人気を誇っています。

ウクレレを始める初心者の基本

ギター、特にガットギター(クラシックギター)に似ていることから、「チューニングが必要なんだな」「左手で押さえて・右手ではじく(レフティを除く)」「コードというものを覚えなければならないらしい」といった予備知識が身に付いている人が多いのがウクレレ初心者の特徴です。基本的には弦楽器なので、ギターと似た認識で大丈夫です。フラットピックは使わずフィンガーピッキングオンリーのため、よりギターより入りやすいでしょう。弦の数もギターの6本に対してウクレレは4本と少なく、スケール(フィンガーボードの長さ)も短いため、指をうんと伸ばさなくても押さえやすいなど、非常に音楽の初心者・楽器の初心者に対して優しい、おすすめの楽器と言えるでしょう。

ウクレレの初心者が始める前に必要な基礎知識

ウクレレは、ギター…特にガットギターに似ていますが、厳密にチューニングは違います。ギターは低い方(6弦)から順にEADGBE(ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミ)なのに対し、ウクレレは4弦から順にGCEA(ソ・ド・ミ・ラ)で、しかもギターでいう低音弦であるはずの4弦が、3弦のC・2弦のEより高いので、ギターやベースを弾いている方は特に混乱しやすいです。しかし、ヴァイオリンなどもこういった順番に音程が上がっていくチューニングではない変則的な順番なので、弾き込んで慣れてしまうとすぐに気にならなくなります。楽器初心者は、「そういうものなんだな」程度のズレで、押さえたり弾いたりという方が大変なので、特に気にする必要はありません。

ウクレレを始める際に必要なもの

ウクレレを始める際に必要なものは、弦・ニッパー・チューナーです。まず、ウクレレの弦は楽器店やネットショップなどで販売されている、1セット300〜500円のもので十分です。2〜3年弾いて違いが分かってきた段階で、コーティング弦など色々な種類の物を試しいくと良いでしょう。ニッパーは弦交換の際に必要です。基本的には100均のもので十分ですが、弦を切った瞬間刃こぼれを起こすとんでもない劣悪品も存在するため、できればホームセンターで300〜500円くらいの物がおすすめです。チューナーはチューニングの際に必要なアイテムで、基本的にはそれほど高価なものは必要ありません。ギター・ベース用で「ウクレレ対応」と表記があれば大丈夫です。1000〜1500円のクリップタイプがおすすめです。

ウクレレの初心者が簡単に始める方法・手順

まず、ウクレレを購入しなければ始まりません。現在では楽器店の他、アマゾンといったインターネット通販も盛んで、安価なためこちらで購入される方も多いようです。通販で購入する注意点は、ショップが信頼できる配送会社を採用していること、レビューなどを参考に予算と欲しいモデルを照らし合わせた上で購入することです。あまり余分なセットがたくさんついている初心者向けの物はやめた方がよいです。付属していてもケースくらいの物にとどめ、楽器本体にお金をかけましょう。反対に楽器店では、欲しい色や予算、やりたい音楽を言えば最適なものを選んでくれます。通販より少し高い金額の理由は、こういったアドバイスや商品サポートなどのサービス費用と捉えるとわかりやすいと思います。

ウクレレの初心者が上達するためのコツ

レッスン教室に通う・ウクレレが弾ける知人と仲良くする、というのが以前の上達のコツでしたが、現在はインターネットという強い味方が存在します。弦の交換やチューニングが分からなければノウハウサイト、このコードを押さえるには…と指の配置がわからなければ動画、といった風に独学でもどんどん上手くなるコンテンツに溢れています。ぜひフル活用しましょう。但し、インターネットでの欠点は個人対応ができない点にあります。もちろん、オンラインレッスンなどでかなり解消はできるでしょうが、例えばネックが反っている、右手の振り方の力加減や振りの細かい支点についてを指導する際は、やはり対面式で直に弾いたり教わったり、が近道です。楽器は一人でやるものではないため、ぜひ人と交流してみましょう。それが上達のコツです。

ウクレレに初めて挑戦する人へのアドバイス

ウクレレに初めて挑戦する場合、ソロはなかなか難しいと思います。ソロギターの演奏を聴いたことがあるでしょうか。アンサンブルの中では低音をベースが担当し、キーボードとギターが和音やフレーズを担当、メロディーをボーカルが担当しますが、ソロギターはこれらを全部一人でまかないます。通常の演奏・フレーズを理解した上でのプレイとなるため、ソロは難易度が高くなります。ウクレレのソロはそこまで担当の配分が多くないとはいえ、ソロ演奏が難しいことに変わりはありません。まずは曲に併せて弾く用にコードを、童謡などのメロディーを弾いて遊べる用に単音のポジショニングを覚えていくと、苦しい修業や基本・基礎練習とはならず、楽しみながらマスターでき、ソロスタイルへの準備ができるためおすすめです。

ウクレレの初心者のまとめ

ガットギターにも似た、ウクレレを始める際は、通販や楽器店で買う前にしっかりリサーチして購入するようにしましょう。また、安価の初心者セットなどセット販売の物はできるだけ避けて、楽器自体にお金をかけるようにします。一緒にチューナーと弦を購入すると値引きしてもらえる可能性が高いのでしたたかに狙いましょう。また、上達のためにインターネットや教則本などフル活用し、レッスン教室に通ったりウクレレ仲間を作ったりすることで更なる上達が見込めるため、どんどん交流して行きましょう。ソロにいきなり挑戦するのは難易度が高いため、まずはメロディーを単音で弾いたり、好きな曲にあわせてコードで弾いて楽しみつつ、まずはウクレレという楽器に慣れていくことをおすすめします。

ウクレレの歴史

ハワイ音楽で良く用いられるウクレレは、元々ポルトガルからの移民がブラギーニャという弦楽器を19世紀後半にハワイに持ち込み、そこから現地で独自に改良を重ねられて現在の形になったと言われています。当時のハワイ王国はサトウキビ畑の労働力に世界各国からの移民を受けて入れており、その一環でした。それぞれの職人が改良を重ね、ハワイ独自の楽器「UKULELE」としてその存在を確立させていきました。その後1911年にクマラエがウクレレの量産をはじめ、1915年にサンフランシスコで開かれたパナマ太平洋博覧会でウクレレが金賞を受賞し、アメリカに注目を浴び、アメリカ本土で一大ハワイアンブームが巻き起こることとなりました。

初心者におすすめのウクレレ

初心者の方には、基本的に15000〜20000円くらいの価格帯の国産メーカーのウクレレがおすすめです。これらはソロスタイル、弾き語りスタイルなど特に演奏スタイルを選ばない、オールマイティーなものがほとんどであるため、気にする必要はなく好みで選んで大丈夫です。ウクレレはソプラノ・コンサート・テナー・バリトンと4種類に分かれますが、最初はソプラノにしましょう。余程「こういったソロプレイヤーみたいになりたい」といった強い思い入れがあるならばソロ向けであるコンサートを購入すると良いですが、プレイスタイルの幅が広くオーソドックスなソプラノにしておく方が無難です。さまざまなスタイルを踏襲して初めてソロスタイルが確立されるため、はじめはどんな演奏もできる物を選びましょう。