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手話単語の初心者に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

手話単語とは

手話単語とは、手話で用いられる単語を指します。多くの人は、手話は文字通り「手や指だけを使った話法」と認識しているかも知れません。しかし、手話には手や指、腕などを使う手指動作だけでなく、眉や視線、頬、唇、首の傾きなど非手指動作と呼ばれる体の他の部位を使った動作も含まれます。手話単語には、基本的には「あいうえお」やアルファベットを表す指文字と、名詞、形容詞、動詞で構成されています。手話単語はろう者同士、またはろう者と聴者が意思疎通を図る場合において使用されています。現在手話を使用している人口は4500万人で、これは世界で28番目に人口が多い国のコロンビアと同じくらいの数です。電子機器の発達により携帯やタブレット等でメッセージをやりとり出来る時代ですが、手話は未だに世界的ニーズの高い言語です。

手話単語を始める初心者の基本

手話単語は先述したとおり、手指動作と非手指動作で構成されている。動作や種類は国によって違い、日本の手話は日本手話と呼ばれている。語順は、基本的にはSVO(主語、動詞、目的語)であるが、SOVとする学説もある。手話単語の成り立ちについては、物(食材、道具物体など)を取り扱っている様子が手話化されたもの。人の動き、動作が手話化したもの。対象物の形を描くことによって手話化されたもの。対象物を指し示すことによって表現しようとするものなど様々ですが、まずはそれらの中でも基本的でよく使う手話単語から覚えることが必要となります。インターネットや書籍で勉強してもいいですし、初心者におすすめなのはNHKなどのテレビ講座です。動画で動きを覚えると、色々な種類の手話単語を覚えやすくなります。

手話単語の初心者が始める前に必要な基礎知識

手話は、基本的に複数の手話単語を組み合わせて一つの文章を作ります。例えば「料理をする」という動作を表すにはまず右手で包丁を持っているようにして、数回手首から振り下ろします。これは手指を包丁のように見立てて、「包丁で何かを切っている」状態を表します。そしてこのとき左手は、食材をおさえるときのように、山なりに作った手の甲を上にします。これは道具を取り扱っている様子を手話化した動きです。「包丁」と「食材をおさえる手」の組み合わせで「料理をしている」という風に相手に伝えることが出来ます。このように、まずは初心者は日常的によく使う手話単語を一つ一つ覚えることが必要です。手話単語を覚えたら、それを組み合わせて文章を作るステップに進みます。

手話単語を始める際に必要なもの

手話単語を覚える方法は、様々あります。インターネットや、テレビ講座、書籍などを使って独学で覚える方法もあれば、資格講座や通信教育講座などの有料講座に申し込み、手話技能検定の取得を目指して勉強するというような本格的な方法もあります。また、NPO団体や公共施設の催し物で無料の手話体験教室も開かれています。このような体験教室の講師は、ほとんどの場合手話訳士として活動する先生やもしくは日常会話で手話を使用しているネイティブ講師です。独学で勉強するよりも分かりやすい説明で学ぶことが出来て、また日常的に手話を使って会話することの苦労や難しさ、やりがいなど講師の方々の生きた経験を聞くことが出来るのでおすすめです。

手話単語の初心者が簡単に始める方法・手順

先述したとおり、初心者が手話を学ぶには誰かに教えてもらいながら覚えていくことをおすすめします。体験教室ななどで会話をしながらプロの講師の人に分かりやすく教えてもらうことはもちろんですが、もしも自分が間違った動きや手の形を作っていた場合に、初心者だと自分では気づけないからです。実は、手話を学んだ人でも間違えやすい手や腕の動きがあります。例えば「上手」と「下手」です。「上手」は腕の上の方から下の方に手を撫で下ろします。対して「下手」は、下から上へ撫で上がる動きです。このようにちょっとした違いですが、それだけで大変な意味の間違いになってしまうのです。多くの初心者に手話を教えてきたプロの先生方に見てもらって、間違いや疑問を少しずつ解決しながら覚えていくことがおすすめです。

手話単語の初心者が上達するためのコツ

一通り手話単語を覚え、文章の作り方も身についてきた段階に入ったら、自分が身につけた手話を積極的に使っていきましょう。これが、初心者が上達していくために必要な勉強方法なのです。「勉強したばかりだからあやふや」、「文法がよく分からないし、伝わらなかったら相手に申し訳ない」と感じる人もいるでしょう。ただ、やはり手話も言語です。言語は日常的に使われるコミュニケーションツールです。これは外国語習得にも通じることなのですが、いくら机上で単語をたくさん覚えたとしても、実践的に使えないとコミュニケーションとしては役に立ちません。「勉強したてでよく分からないんですけど」と言えるうちにどんどん使って、間違えて、覚えていくことが手話上達に必要なステップです。

手話単語に初めて挑戦する人へのアドバイス

テレビ画面に映る手話訳士の動きは非常に素早く複雑に見えるので、今まで手話に触れてこなかった人にはとても難しそうに思えるでしょう。しかし、先ほども説明したとおり一つ一つの手話単語レベルに分解して見ていけば、私達の日常生活にまつわる手や指の動きで表現していることが分かります。英語などの言語学習と同じで、まずは基本的な単語から覚えていくのがおすすめです。そして一通り単語やルールを覚えたら、実際に使ってみることが大事です。反復練習に勝るものはありません。手話を覚えると、今まで自分が見たことのなかった世界を見ることが出来ます。耳の聞こえにくいろう者にとって、自分や周囲の環境や行動はどのように映っているのかを見直すチャンスです。

手話単語の初心者のまとめ

手話初心者に必要な知識や、おすすめの習得方法をまとめます。まず、手話は「あいうえお」の五十音やアルファベットを表す指文字と、名詞、動詞、形容詞を表す手話単語で構成されています。この手話の動き自体にも2つの種類があり、指や手、腕を使った手指動作と、それ以外の体の部位(目の動きや、表情など)を使う非手指動作があります。これらの手話単語を組み合わせて文章を作り、会話のやりとりをします。習得方法には色々な手段がありますが、NPO団体や地方自治体などが主催をしている無料の手話体験教室などがおすすめです。日頃手話を使っているネイティブ講師から学べる貴重な機会ですし、人に見てもらうことで間違いに気付きやすくなり、習得しやすくなります。

手話単語の歴史

手話の起源は1760年にまで遡ります。フランスのミシェル・ド・レペがパリに最初の聾唖教育施設を設立し、そこで手話を用いて意思の疎通をしていたことから生まれました。その後レペの弟子がアメリカに広め、世界的に広がっていきます。日本での歴史は海外に比べて浅く、約100年後の1787年に京都で日本で初めての聾学校が出来てから、本格的に日本手話が広まったとされています。現在、日本には「日本手話」と「日本語対応手話」の二種類の手話があります。日本手話は日本語文法とは違った体系の手話で、日本語対応手話は日本語文法に則った手話です。日本語対応手話は体験教室や今の聾学校で使用されています。日本語対応手話は日本語文法を理解できないろう者にとっては分かりづらいため、日本手話を好んで使用する方も多くいます。

初心者におすすめの手話単語

初心者は会話でよく使う「あいさつ」のような基本的な手話単語から覚えるといいでしょう。例えば、「おはよう」、「こんにちは」、「ありがとう」、「さようなら」、「ごめんなさい」など会話の導入や終わりを表現するあいさつです。また、自分を紹介するような単語もおすすめです。例えば年齢や、出身、趣味、仕事についてなど自分について知ってもらうために、自己紹介に使える手話単語を覚えておくと会話もスムーズです。他にもたくさん覚えておくべき単語や必要な知識はあるのですが手話を覚える上で一番大切なことは「どんどん使ってみること」です。「文法を完璧にしてから」「単語をもっと覚えてから」と先延ばしにしていると話す機会がなくなり、「手話を使って話すぞ」という勇気も出せません。自分の身を持って体験することが何より大切です。