ミサンガとは
ミサンガというのは刺繍糸を使って作られた手首や足首に巻く装飾具のことです。プロミスリングとも呼ばれ、紐が切れるまで身につけていると願いが叶うと言われています。中にはビーズを編みこんだり、金具のパーツを付けて更におしゃれで高級感のあるものもあります。ミサンガは単なるアクセサリーというよりは、やはり縁起担ぎとして使われることの方が多く、特にスポーツ選手に人気があります。部活動などで試合前に全員でお揃いのミサンガを身につけたりするチームも少なくありません。また、受験生の中にも験担ぎとしてミサンガを身につける方がいらっしゃいます。友人同士でお互いのミサンガを作って交換し合うこともあり、絆を深めるアイテムとして使用されることもあります。
ミサンガを始める初心者の基本
ミサンガを作るために必要な道具はどの家庭にもあるごく身近なものばかりですので、刺繍糸さえあれば初心者でも簡単に始めることが出来るのが魅力の一つです。ミサンガは非常に自由度が高く、好きな色、配色で作ることが出来ます。編み方も簡単なものから複雑なものまで様々です。慣れてくると複雑な模様を編みこんだり、イニシャルを入れたりすることも出来るようになります。編み方にもよりますが、一つのミサンガを作る時間は数十分から数時間ほどと非常に短時間です。上達してくるにつれ、編むスピードも上がってきますので一日に複数のミサンガを作ることももちろん可能です。場所も取らずどこでも手軽に作ることが出来ますので、モノ作り初心者の趣味としてとてもおすすめです。
ミサンガの初心者が始める前に必要な基礎知識
ミサンガは基本的に好きな色で作ることが出来ますが、風水的な意味合いで色を決めるのもおすすめです。例えば『白』健康、『赤』恋愛・運動、『黄色』学問・金運、『黒』意思、『ピンク』恋愛・協調、『青』仕事・学問、『緑』金運・癒やし、『オレンジ』友情・笑顔といった意味があると言われています。単色で作ってもいいですし、複数の願いを込めて組み合わせるのもいいでしょう。また、ミサンガ自体を付ける場所によっても意味があるとされています。利き手首だと恋愛、利き手の逆手首だと勉強、利き足首だと友情、利き足の逆足首だと金運がそれぞれおアップすると言われています。ミサンガに込める願い次第で配色や巻く場所を決めてみるのもおすすめです。
ミサンガを始める際に必要なもの
ミサンガを始める際に必要なものは、基本的にどこの家庭にもあるものばかりです。慣れてくれば刺繍糸さえあればどこでも作れるようになりますが、初心者の内は糸がたるんだりして綺麗な模様が作れないので、固定するためにセロハンテープがあった方が便利です。人によっては壁に画鋲で固定する方もいらっしゃいますので、使いやすい方を選んで下さい。手芸専門店に行けば、ミサンガ専用のミニコルクとピンのセットも販売されています。マス目が入っていますので、初心者にありがちな歪みなどをチェックしやすくなっています。材料は基本的にはお好きな色の刺繍糸が必要な長さ分あればいいのですが、ビーズや天然石を編みこんだり、金具を付けたりしたいのであれば別途準備しておきましょう。
ミサンガの初心者が簡単に始める方法・手順
ミサンガは編み方次第で色々な模様が作れるものですが、初心者の内はまず簡単なものから作っていくのがおすすめです。ミサンガの構造は、結びつける部分と模様部分の2つになります。いきなり模様部分を編むのではなく、結び部分〜模様〜結び部分という順になるように編んでいくのが基本です。結び部分を一本の紐状にしてもいいですし、あらかじめ輪っか状になるようにしておくことによって簡単に取り外しが出来るようにすることも出来ます。作り始める際には十分な長さの糸を準備しておきましょう。糸が途中で足りなくなってしまうと作り直しです。少なくとも巻きつける予定の場所の2〜3倍の長さの糸は必要です。複雑な模様になるにつれて糸の消費は増えますので、より長い糸が必要になります。
ミサンガの初心者が上達するためのコツ
ミサンガは時間がかからずに作れますので、短期間で驚くほど上達します。スピードアップはもちろんのこと、より複雑な模様のものを作ることが出来るようになります。まずは結び編み、斜め編みなどの簡単なものからチャレンジしていき、模様が歪まず綺麗に作れるようになったら次のステップに上がるようにしていきましょう。上手に模様が作れるようになったら、同じ編み方でも糸の本数を増やしてみたり、太さや長さを変えてみたりして徐々に変化をつけていくことがおすすめです。ミサンガは何と言ってもおまじないとして使われてきたものですので、願いを込めて一つ一つ丁寧につくることが大切です。作ったものを人にプレゼントしてみるのも上達への近道と言えるでしょう。
ミサンガに初めて挑戦する人へのアドバイス
最初の内は簡単な編み方でも難しく感じるものです。書店に行けばミサンガの編み方を掲載した本がたくさん並んでいますが、その記載の仕方も様々です。平面写真や絵などで編み方を説明することは非常に難しいのです。初心者の方におすすめなのは糸が一本一本別の色で分けて説明されているタイプの本です。色分けをされているものとされていないものでは、わかりやすさにかなりの差があります。糸の通し方などが細かく描写されているものを選ぶようにしましょう。また最近ではインターネットの動画サイトなどでミサンガの編み方を調べることが出来ます。動画での説明は本で見て調べるより格段に分かりやすいので、非常におすすめです。その動画数もとても多いので、自分が編みたいタイプのものを検索してみてください。
ミサンガの初心者のまとめ
糸と固定する場所さえあればどこでも手軽に作れるのがミサンガです。必要な材料もどこでも手に入れることができますし、安価で揃えることが出来ます。最初は単調な模様のものしか作れないかもしれませんが、上達するにつれて複雑な模様が作れるようになってくるのはとても楽しいものです。焦らず、徐々にステップアップしていきましょう。さらに上達してくると、自分でオリジナルの編み模様を作ることも出来るようになります。長さや太さも自由自在ですので体にピッタリ合うものが作れます。基本の1連タイプだけでなく、2連、3連とつなげることも出来るようになりますので、オリジナリティ溢れる世界で一つだけのミサンガをたくさん作っていきましょう。
ミサンガの歴史
ミサンガはそもそもアフリカから連れて来られたブラジル人が使っていた装飾具です。お守りとして使われており、身につけて切れたら願いが叶うと言われてきました。ミサンガというネーミングの語源はポルトガル語でビーズを意味しています。日本にミサンガが浸透してきたのは1993年のJリーグ開幕時、主にブラジル出身のサッカー選手たちが手首に巻いていたことからサッカー人気に伴い、爆発的に流行しました。現在でも験担ぎとして知られており、あらゆるスポーツ選手たちが手首や足首に巻いています。また、お守りとしてだけではなく、絆を深めるアイテムとして使用されることも多く、災害時などにチャリティグッズとしてミサンガが作られることも少なくありません。
初心者におすすめのミサンガ
初心者の内はあまり形式にこだわらず、作りやすいものを作りやすい道具で作っていくことが重要なポイントです。刺繍糸は非常に色鮮やかで美しいですが、その代わり細くて、一度編みこんでしまったらほどきにくいというマイナス部分があります。無理にほどこうとすると糸が汚くなってしまうので、いきなり刺繍糸は難しいかもしれません。その為、まずは編み方に慣れるために刺繍糸ではなく麻ひもや毛糸、ノット紐などの太めで間違えてもほどきやすいタイプのものでトライしてみるのもおすすめです。糸が太い分、編み模様の確認もしやすくて分かりやすくなります。また足首用は手首用に比べて長さを必要としますので、始めは手首用からチャレンジしていきましょう。