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水彩色鉛筆の初心者に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

水彩色鉛筆とは

水彩色鉛筆とは、色鉛筆としてそのまま絵を描くこともでき、水を含ませた筆で塗ることで、水彩的な表現も可能な画材のことです。細密な描写と、水でぼかす描写が同時進行でできるのが、水彩色鉛筆ならではの特質です。混色、重色が容易なのも水彩色鉛筆の大きな利点です。とても魅力的な画材で人気も高く、子どもから大人まで多くの人が水彩色鉛筆を使用して絵を描いています。簡単に持ち運ぶことができるので、水さえあればどこでも手軽に風景画などの絵を描くことができます。色の種類もずいぶんと増えてきているので、楽しくきれいに絵を描くことができるでしょう。絵をはじめてみたい初心者の人や、日常忙しくて時間がないという人におすすめの画材といえます。

水彩色鉛筆を始める初心者の基本

初心者の方は、水彩色鉛筆で初めて絵を描くときに、最初はどういう風に描いたらいいか要領が分からない部分もあるかもしれません。基本的には油性の色鉛筆と同じように絵を描いて、そのあと水彩的な表現をしたい部分に水を含ませた筆でなぞっていけばいいのですが、筆に含ませる水の量をどれくらいにすればいいのか迷うこともあるでしょう。水の量は、慣れてくるとだんだん適した量がどれくらいか分かってくるようになります。最初のうちはなかなか上手くいかないこともあるでしょうから、とりあえず好きなように絵をたくさん描いてコツをつかんでいくことがポイントです。コツをつかんで自在に自分のしたい表現ができるようになると、絵を描くことがぐんと楽しくなっていくでしょう。

水彩色鉛筆の初心者が始める前に必要な基礎知識

水彩色鉛筆で絵を描く基礎知識として、自分がどういった絵を描きたいかによって選ぶ水彩色鉛筆の種類も変わってくるということがあげられます。基本的には自分の使いやすいものを選べばいいのですが、メーカー、種類によって描き味がかなり違ってきます。自分が描きたいものと水彩色鉛筆の種類が合っていないと、自分が思っている表現と違った表現になってしまうことがあります。自分が描きたい絵がどのようなものか、そして水彩色鉛筆のそれぞれの種類の特徴を知っておく必要があります。それからどんな紙でも基本的に描くことができますが、紙の種類によって、絵の仕上がりの雰囲気も違ってきますので自分にとって描きやすく、表現に適したものを選ぶといいでしょう。

水彩色鉛筆を始める際に必要なもの

水彩色鉛筆を始める際に必要なものは、まず、HBから2Bのデッサン用の鉛筆、筆、ケシゴム、筆洗、さらに水彩色鉛筆の芯を削ってぼかす使い方をするのであれば、カッターと鉛筆削りも必要になります。筆は広い面積用のもの、中くらいのもの、細かいものと3種類ほど用意しておくといいでしょう。洋物、日本画用のものどちらでもかまいません。自分が使いやすいと思うものを使用しましょう。それからティッシュ、細かい部分をぼかしたいのであれば、綿棒などもあると便利です。あと、下絵を本番の紙に移すためのトレーシングペーパー、水張りをするためのパネルやマスキングテープが必要です。これぐらいの道具があれば、絵を描くのに充分です。

水彩色鉛筆の初心者が簡単に始める方法・手順

水彩色鉛筆で絵を描く手順として、いきなり本番用の紙に絵を描くと、迷い線を何度もケシゴムで消さなければならなくなったりして紙を荒らしてしまうことになります。ですので、まず別の紙におおまかにスケッチをしてデッサンします。その後写しとったトレーシングペーパーの裏を濃いめの鉛筆で均一に塗りつぶして、本番用の紙の上にトレーシングペーパーをのせて鉛筆で描線をなぞります。そうすると紙に描線がきれいに転写されています。こうすることで、余計な線を排除してスムーズに絵を描くことができます。水彩紙は水にぬれるとたわんでしまいますので水張りをします。水の量が少ない場合やボードを使う場合は水張りはとくに必要ありません。それから水彩色鉛筆で絵を塗っていきます。淡い部分から始めてじょじょに濃くしていくといいでしょう

水彩色鉛筆の初心者が上達するためのコツ

基本をマスターしたら、もっと上達したいと思う人もいるでしょう。水彩色鉛筆を上達していくコツとしては、最初からいっきにつよく濃く描いて、水でぼかしていくのではなく、最初は淡く描いていき、薄く延ばすようにして筆で水をつけていくというやり方をとるといいでしょう。それを繰りかえしていき、だんだんと自分の望む仕上がりにじょじょに近づけていきます。そして、後半になってから、塗り足りないと思う部分を描き足していきます。最初は大まかな感じで色を薄く塗って根気よく着色し、イメージにそってじょじょに濃く塗っていくという感じです。それから水彩色鉛筆の芯に、直に水を含ませた筆をつけて色を塗っていくという方法もあります。この方法だと、とても細かい部分も簡単に塗ることができます。

水彩色鉛筆に初めて挑戦する人へのアドバイス

水彩色鉛筆に初めて挑戦する人は、とにかく自分の描きたいものを描くということを基本的に心がけることです。そしてひとつの水彩色鉛筆のメーカー、種類だけ使用するのではなく、さまざまなメーカー、種類のものを試してみるといいでしょう。そうすることで、絵の醸し出す表現の幅が広がっていきます。それから注意する点として、あまりに安価な水彩色鉛筆、紙を使用するのは避けたほうがいいでしょう。あまり安価なものを使用すると、やはりそれだけ描き味が悪くなったり色も出にくくなったりして、余分な労力を使うことになってしまします。せっかく絵を描くのですから、水彩色鉛筆や紙もできれば良いものを使用することをおすすめします。絵の仕上がり自体にも差がでてきます。

水彩色鉛筆の初心者のまとめ

水彩色鉛筆は初心者にも描きやすく、敷居の低い画材です。絵を描いたあとの後片付けなども楽なので、時間のあるときに少しずつ描いていくことができます。色鉛筆自体は子どもの頃から使用したことのある人がほとんどで、馴染みのある画材です。そこに水を加えて、水彩風のニュアンスを与えることもできるということで、おもしろさを感じる人もいるでしょう。自分流の描き方をあみだして、今までになかった表現を発見していく楽しさもあります。初心者の方は最初は遊ぶつもりで気楽に絵を描いていくといいでしょう。敷居の低い画材ですが、水彩色鉛筆はとても美しい風合いをだしてくれる画材です。きわめれば、人が見て驚くほどの作品も生み出すことができるでしょう。

水彩色鉛筆の歴史

水彩色鉛筆は、他の画材に比べると比較的歴史の浅い画材です。日本では、1980年前後あたりから販売されるようになりました。最初に販売されたころは、まだまだ水彩色鉛筆への認知度も低く、販売されている店も限られていて、それほど色の数もでていませんでしたが、今ではかなりの色数が市場に出回るようになっています。水彩色鉛筆を販売するメーカーの数も増え、文房具店や画材屋などで、手軽に購入することができるようになりました。水彩色鉛筆で作品を発表する画家やイラストレーターも増えてきて、今では水彩色鉛筆の知名度もかなり高くなっています。これからも水彩色鉛筆はすばらしい表現のできる画材として長く愛されていくでしょう。

初心者におすすめの水彩色鉛筆

初心者の方が、水彩色鉛筆をどれを使おうか迷っているのであれば、比較的手にいれやすくて描きやすい、カラトアクェレルがおすすめです。硬すぎず、柔らかすぎない中硬質の描き味です。なめらかな描き心地で、水にもよく溶けます。ほかには、ファーバーカステルのアルブレヒトデューラーもおすすめです。他の水彩色鉛筆に比べると値段は少し張りますが、発色がよく品格のある重厚さがあります。描きごこちがもっとも柔らかく、水にもよく溶け色も美しいです。細密な描写をしたいのであれば、ハードタイプのスタビロ、カランダッシュプリズマロがおすすめです。他の水彩色鉛筆に比べると芯が硬めで、人物の目や髪など、細かい描写などに適しています。