かぎ針編みとは
かぎ針編みとは「かぎ針」という道具を使う編み物の一つです。棒編みとの違いは、かぎ針編みは一本のフック状の道具だけで一つの作品を作り上げるところにあります。帽子、バッグ、ぬいぐるみ、マフラーといった小物類はもちろん、衣服やカバー類などの大判のものまで作ることが出来ます。基本的にかぎ針と毛糸さえあれば、どこでも手軽に作ることが出来ますので、編み物初心者にとってもおすすめです。一見、複雑で難しいようにみえるかもしれませんが、ある程度基本の編み方をマスターすればサクサク編めるようになります。かぎ針編みは編み方に応用がききますので、慣れてくると自分でデザインした通りの小物などを作ることも出来るようになります。
かぎ針編みを始める初心者の基本
編み物初心者の方は、棒編みから始めるか、かぎ針編みから始めるか迷われることが多いです。一般的に毛糸で作ることが出来るアイテムは、棒編みでもかぎ針編みでも作ることが出来ます。どちらも難易度はさほど変わりませんので、どのようなデザインのものを作るかによって、使い分ける場合が殆どです。かぎ針編みは一本のかぎ針で平面のものから、立体的なものまで作ることが出来ます。また棒編みでは不可能な円形や花模様といった複雑な形を作ることが可能です。その為、円座カバーなどの丸い形の物を作りたいときや、レース編みにチャレンジしたいときはかぎ針編みがおすすめです。また、立体感を出したい編みぐるみや帽子などを作りたい時もかぎ針編みの方がおすすめです。
かぎ針編みの初心者が始める前に必要な基礎知識
編み物初心者の方にはかぎ針編みは非常におすすめです。複雑な模様に見えるものでも、基本的な編み方はそれほど変わらないので見た目以上に簡単なものです。そしてかぎ針編みの魅力は道具を殆ど必要としないところにあります。基本は、毛糸とその糸の太さに適したかぎ針のみで作品を作ることが出来ます。小物であれば少量の毛糸でも作れるため、他の作品を作った際に余った毛糸を使って小さな小物を作る方も大勢いらっしゃいます。無駄なく毛糸を使い切りたい場合にはかぎ針編みが出来るととても便利で経済的です。また毛糸に限らず、麻ひもや刺繍糸、リボンといったものでも作品を作ることが可能ですので、非常に自由度が高い編み物といえるでしょう。
かぎ針編みを始める際に必要なもの
かぎ針編みに必要なのは編みたいもののイメージに合う毛糸と、その糸の太さに合うかぎ針になります。様々な太さの毛糸があるのと同様、かぎ針の太さも様々です。毛糸を購入する際には必ず表記をチェックして、適した号数の針を使うようにしましょう。棒の片側だけがフックになっているものと、両側がフックになっているものがあります。両側タイプはそれぞれ号数が異なりますので、複数のかぎ針を準備する必要がなくなります。かぎ針には金属製のものとプラスチック製のものがあります。初心者の方には握りやすい金属製のものがおすすめです。中には疲れにくいように木軸が付いているタイプのものもあります。店頭などで実際に見て、持ちやすいものを選ぶようにしましょう。
かぎ針編みの初心者が簡単に始める方法・手順
まずは毛糸の準備が必要です。正しい位置から糸を取り出し、製作途中で糸が絡まないように工夫することが大切です。かぎ針は鉛筆を握るような感じで軽く持つようにしましょう。かぎ針編みの基本は『くさり編み』です。これが作品の土台となる作り目になります。まずはこれをマスターしましょう。非常に簡単ですので、数分もすればサクサク編めるようになります。そして『こま編み』と『長編み』にトライしましょう。最初はこの3種類の編み方をしっかりと身につけることが大切です。こま編みと長編みには殆ど違いがなく、手順が増える程度ですのでどちらもすぐに編み慣れてくることでしょう。慣れてきたら、少しずつ他の編み方にもトライしていきましょう。
かぎ針編みの初心者が上達するためのコツ
かぎ針編みは慣れてくるとサクサク編めるようになってきます。しかし最初に間違った方法を覚えてしまうと癖になってしまいますので、きちんと正しい編み方をマスターするようにすることが大切です。初心者の内は一編み一編み、丁寧に正確に編むことを心がけるようにしましょう。また棒編みにしてもかぎ針編みにしても、力加減は非常に大切です。同じ編み方をしていても力加減が変わると緩みや歪みが出てきます。一定の力加減を維持するように気をつけましょう。最初の内は、ある程度編んだら歪みなどをこまめにチェックすることがおすすめです。かぎ編みの場合は、平面のものを作っていると反り返ってくることがあります。その為、アイロン台に待ち針などで固定して上からスチームアイロンを軽く掛けてあげると仕上がりが綺麗になります。
かぎ針編みに初めて挑戦する人へのアドバイス
かぎ編みを始める際は、まずは平面的なものからスタートするようにしましょう。繰り返し編み続けることによって、編むコツも掴めてきますし、スピードも上がってきます。かぎ針編みは非常にメジャーですので、専門書やハウツー本も多数出版されています。最初の内はレシピがたくさん載っているものよりも、様々な編み方を丁寧に説明されているものを選ぶようにしましょう。中には毛糸の処理の仕方や針の持ち方まで丁寧に記載されているものもあります。また、どうしても写真やイラストだとわかりづらいこともあります。インターネットの動画サイトにも多数のレシピ動画があります。動画で見るとイラストよりも格段に分かりやすくなりますので、こちらも利用してみましょう。
かぎ針編みの初心者のまとめ
かぎ針編みは思った以上に簡単で、手軽に始められる趣味と言えます。最近では100円ショップなどでも手芸用品が豊富に揃えられており、もちろん様々な号数のかぎ針や毛糸類もまとめて揃えることが出来ます。上達するまでの期間が非常に短いのも魅力的です。小さな小物であれば、始めたその日の内に一つの作品を作り上げることも可能です。空いた時間で、場所も取らずどこでも作れるのも嬉しいポイントですね。様々な編み方をマスターすれば、自分でデザインした雑貨や服飾アイテムも思い通りに作ることが出来るようになります。世界にたった1つしかないオリジナルの作品を作るというのは本当に楽しいものです。たくさんの作品を作って、色々な編み方にチャレンジしていきましょう。
かぎ針編みの歴史
編み物自体の歴史は非常に古く、最初は主に漁網作りに用いられてきました。その後、糸や紐などを使って敷物などの生活用品が作られるようになってきました。17世紀後半にスペインやポルトガルから編み物の技法が入ってくるようになり、普及し始めました。日本では昭和40年代まではかぎ針編みが主流でしたが、徐々に棒編みのブームに押され始めるようになりました。しかし、近年ではモノ作りブームの一つとして、かぎ針編みが見直されてきました。またエコの浸透により、余った糸を無駄なく使う目的でも注目を浴びています。簡単に始められる手軽さと、工夫次第で様々なものを作り出すことが出来ることから、かぎ針編みの人気はますます上がっていくことでしょう。
初心者におすすめのかぎ針編み
最初の内は平面的で小さなものがおすすめです。また、毛糸は太めで滑りのいいものを使うようにしましょう。こま編みでグルグルと円形に編み続けるだけで作ることが出来るエコたわしは初心者の方におすすめです。必要なのは並太のアクリル毛糸とかぎ針のみです。糸の取り方や、力加減の掛け方の練習になりますので、是非トライしてみてください。増やし目や減らし目を覚えたら、編みぐるみもおすすめです。グルグルと編みながら目を増減させるだけです。立体的なものを作る練習にもなりますし、それぞれのパーツを付ける方法も覚えることが出来ます。徐々にステップアップし、糸を変えてみたり、模様編みにチャレンジしてきましょう。上達したら自分で編み図を設計してみるのもおすすめです。