ジェルネイルとは
ジェルネイルとは、ジェルと呼ばれる透明の水飴のような液体を爪に塗り、UVライトやLEDライトで硬化させることによって仕上がるネイルのことです。爪に塗って乾かすマニキュアとは違って、ジェルの中に光を当てるとジェルが固まる成分が含まれており、塗った後にライトを使い光を照射して固めます。塗って硬化して、塗って硬化してといったプロセスを繰り返し仕上げていきます。発色が良く見た目が美しく、ツヤツヤと透明感のある爪になります。それだけでなく、硬化させた後はすぐに触っても傷にもならず家事をやっても問題ありません。初心者の方がしてもやり方さえ正しければ、とても丈夫ではがれにくく綺麗な状態が2〜3週間と、長持ちするのも特徴です。
ジェルネイルを始める初心者の基本
基本となる爪の形には種類があります。一つ目はスクエアです。これは先端が四角く、爪の幅が爪先まで同じ形のものです。そしてスクエアから少し角を丸くした形のものをスクエアオフと言います。指先を細く長く見せてくれます。このスクエアとスクエアオフは折れにくいので、指先を使う仕事の方や初心者におすすめです。次は、ラウンドです。爪先に自然な丸みを持たせ一番地爪に近い自然な形をしています。サイドから爪先にかけて美しく丸みをつけた形のものはオーバルです。どんな人にも似合うのが特徴です。このオーバルの両サイドを削って尖らせた形のものをポインテッドと言います。見た目は優雅で綺麗ですが強度が弱く折れやすいため初心者にはおすすめできません。
ジェルネイルの初心者が始める前に必要な基礎知識
ジェルネイルは大きく二つの種類に分かれます。一つ目はソークオフジェルです。ネイルサロンで多く使われており、専用のリムーバーで簡単にオフできます。地爪の表面を傷めず変色も少なく、柔軟性があるので折れたり掛けたりしにくいのがメリットです。地爪を生かした長さや爪を保護したい方に向いています。もう一つはハードジェルです。ジェルネイルの誕生当初からあり、多くの方に使われてきました。爪の長さを出す方や大きなストーン、重さのあるアートをしたい方に向いています。抜群の透明感と強度があり装着感も軽いと人気ですが、オフする際にファイルで削って落とす手間や地爪を傷つけるリスクがあります。今回はセルフネイルで多くの商品が出回っているハードジェルのやり方について説明します。
ジェルネイルを始める際に必要なもの
初心者の方がジェルネイルをする際に必要なものはいくつかあります。まずジェルを塗る前の爪を整えるときに必要なものです。エメリーボード、バッファー、ファイルとメタルプッシャーです。メタルプッシャーは反対側が押し上げた甘皮をカットできる作りになっているものが便利です。次にジェルを塗布する際に必要なものです。まずはライトです。UVライトとLEDライトの2種類がありますが、使用するジェルによってどちらかしか使えない場合もあるのでジェルを購入する際に確認してください。そしてブラシ、プレプライマー、クリアジェルとカラージェル、クレンザー、ジェルクリーナーそしてワイプです。そしてオフする際に必要なものです。ファイル、リムーバー、コットンとアルミホイルです。初心者キットなども販売されています。
ジェルネイルの初心者が簡単に始める方法・手順
まずエメリーボードで爪の形を整えて、メタルプッシャーで甘皮を処理します。次にバッファーを使い爪の表面を削り、ファイルで爪の端を削ります。但し現在爪を削らなくても良い商品も販売されているのでその場合は削らなくて良いです。そしてクレンザーをワイプに染み込ませて爪の油分と水分を除去します。除去ができたら、クリアジェルを爪に少量ずつ塗り、ライトに入れてジェルを硬化します。このとき5本の指を入れると親指の一部にライトが当たらないことがあるので親指は別に硬化します。次にカラージェルを塗り硬化します。2〜3度行うと綺麗に仕上がります。終わればまたクリアジェルを塗り硬化させます。最後に、ワイプに多めのジェルクリーナーを染み込ませ未硬化ジェルを拭き取り完成です。
ジェルネイルの初心者が上達するためのコツ
基本のコツはひとつひとつの作業を丁寧に行うことが必要です。そしてジェルを塗る際に1度に大量に置かないようにしてください。多すぎても少なすぎもだめなので適量を覚えることが大切です。塗る際は力を入れて塗るのではなく筆を寝かし、ジェルを筆で動かすように軽く塗ることで安定した仕上がりになります。塗った後に硬める前に数秒待つことで、ジェルの性質である均一になろうとする力で表面がつるんとしてきます。そして爪の全面を見てデコボコしていないようだったら硬めても大丈夫です。また、ラメ入りのジェルを使用すると塗りムラが目立ちにくいので初心者の方にはおすすめです。爪先は日常的によく使うところなので忘れず塗るようにしてください。
ジェルネイルに初めて挑戦する人へのアドバイス
ジェルネイルをするうえで長持ちさせるためには基本の爪の下準備が大切です。この下準備のことをプレパレーションといいます。プレパレーションをしっかりと行うことにより、地爪とジェルの密着度が高まります。そして仕上がりをより美しく、より長持ちさせることができます。地爪を削ることへの抵抗感からこの作業をないがしろにしてしまうとせっかく一生懸命ジェルを施しても、ジェル浮きの原因となってきます。するとその都度ネイルをオンオフしなければならなくなります。過度のオンオフが一番爪に悪影響なので、もっと爪を傷めることになってしまいます。だからといって特に爪が薄い方などは削りすぎには注意してください。適度に丁寧にプレパレーションすることが大切です。
ジェルネイルの初心者のまとめ
ジェルネイルの基本、基礎や手順を学ぶことにより自分の腕を磨いて好きなデザインのネイルを行うことができると良いですね。お店に行くのも簡単で良いですが、予約の手間がかかりますし、時間の調整や金額が高かったり、思った通りのデザインにならないこともあります。ジェルネイルがセルフでできるようになると、少しの空き時間で自分がしたい好きなときに出来ます。自分が思った通りのデザインにできるので満足感も高く愛着もわきます。次はどんなデザインにしようかなと考えるのもとても楽しみになります。初めはなかなか思うようにいかずすぐに剥がれてしまったということもあるかもしれませんが、繰り返し行うことによりどんどん上達していくので、諦めずに何度も挑戦してみましょう。
ジェルネイルの歴史
ジェルネイルの発祥は南アフリカです。数人の研究者たちにより1990年半ばにハードジェルが開発されました。そしてその後研究者たちがアメリカで商品化し市場に出回りました。その先駆けの会社がバイオスカルプチャーとクリエイティブ ネイル デザインだと言われています。元は同じチームだった研究者たちが枝分かれしているだけなので、基本的な技術ややり方に大きな違いはありません。そして日本の市場にもまずハードジェルが伝わりました。その後ソークオフジェルが伝わりました。爆発的に人気が出たのは2006年頃だといわれています。1990年代後半にはたくさんのスクールやサロンができ、多くの女性が気軽にネイルアートを楽しむことができるようになりました。
初心者におすすめのジェルネイル
おすすめのジェルネイルのキットは、まずはソルースジェルです。コスパが良く箱がおしゃれで人気があります。アイテムがたくさんついており、ラメやスワロフスキーのストーンもついているので初めから華やかな仕上がりにできます。次におすすめのものはジェリーネイルのジェルネイルキットです。超初心者向けで、爪を削る下処理が不要なので爪が弱い方などにもおすすめです。表面から硬化するライトなので未硬化ジェルの拭き取りも不要です。最後のおすすめはグランジェのLEDネイルキットです。初心者からプロまで幅広く使うことができます。濡れたようなツヤツヤの仕上がりになることで人気です。自分のしたいネイルに合ったキットを選ぶことが大切です。