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スネア選びの初心者に必要な基本・基礎知識が学べる初心者向けおすすめ入門講座教室

スネア選びとは

ギターやベースやキーボードと違い、楽器を持ち運ぶことが困難なドラムセットの中で、スティック・キックペダルに次いで、マイ楽器をセレクト・持ち運ぶことが多いのがスネアです。ドラムセットの中でも一番音色がわかりやすいのもこのスネアで、初心者を脱するあたりでドラミングや音色に個性を求める頃に一番注目するのがこれにあたります。アコースティックアンサンブル内で、カホン以外を使用するなら基本の三点セットと呼ばれるキック(バスドラ)・ハイハット・スネアの3つであることから、それがいかに重要な楽器であるかを物語っています。スネア選びひとつで、ドラミングやセットの音色を決定づけるといっても過言ではないファクターです。

スネア選びを始める初心者の基本

初心者に限らず、全てのプレイヤーにおいてスネア選びに必要な項目のひとつに、好きなドラマー・アーティストと同じものを選ぶ、というものがあります。エレキギターやエレキベース以上に好きなプレイヤーの音が反映されやすいのは、やはり生楽器という特性が大きいです。基本、ドラムやパーカッション、アコースティックギターなど、生楽器に限らず叩き方や弾き方ひとつで音色を色々変えることができますが、根本的な「素」の音というのは変えられません。また、アーティストモデルと言うとミーハーに感じるかもしれませんが、その人が好む音色=そのジャンルの音楽に合う、またはそのジャンルの音楽の中で飛び抜けた個性を放つ音色になる、という事に繋がるため、むしろ推奨すべきおすすめの選び方なのです。

スネア選びの初心者が始める前に必要な基礎知識

まず、スネアは大きく分けて2種類です。木胴(ウッドシェル)・金属胴(メタルシェル)の2つで、その名の通り、木製は柔らかく丸い音がして、金属製は固く尖った音がして派手で少し音量が大きめです。イメージをしづらい方は野球のバットを思い出して下さい。金属バットの方がより高く、派手な音がすると思います。プレイスタイルや音楽によって使い分けたりするもので、例えばピアノやアコギなどを使用したナチュラルなアンサンブルではウッドの方がマッチしやすく、ハードロックなどヘヴィな音楽ではメタルの方がマッチしやすくなります。しかし、あくまでこれは一般的なマッチングの話で、音楽は自由なのであえて逆をチョイスするのももちろんアリです。まずは2つの差異を感じ取ることがスネア選びの基本です。

スネア選びを始める際に必要なもの

基本的に情報を仕入れることが先決です。「スネアが欲しい」ということは、何かしら現状に不満が出来たということに他ありません。リハーサルスタジオやライブハウスで提供されるドラムセットのスネアの音色が気に食わない、音楽に合わない、状態が良くない、などさまざまな要因が考えられますが、逆に考えると正解の音=自分の欲しい音がわかっている、もしくはおぼろげながら見え始めているということになります。次に、どんな音色のスネアが欲しいのか、誰と同じ音を出したいのか、をはっきりさせることが必要となります。誰かわかっている場合、そのアーティストや似たスタイルのドラマーを調べるだけなのです。ここをくっきりさせればスネア選びの半分以上は終わったことになります。

スネア選びの初心者が簡単に始める方法・手順

まずは、好きなバンドやドラマーのCDや動画をひたすら聴きましょう。この音が特に好き、というのが見つかればそれを調べます。そこまで詳しくわからなくても、好きなバンドやジャンルがわかれば、スネア選びのきっかけになります。次に、調べたモデルが予算内であった場合はそれを購入すれば良いだけなので簡単ですが、もし高価なもので予算を大きく超えていた場合、それに似た少し安価なレギュラーラインを探すことになります。これらはインターネットはもちろん、ドラム系の雑誌を購入したり、スネアを特集したムックを購入するという手が一般的です。もちろん、知り合いにドラマーが居たり、見に行ったライブハウスのドラマーが好きな音色を出していれば尋ねるのが一番手っ取り早いです。

スネア選びの初心者が上達するためのコツ

初心者に限らず、良いスネア選びのためにはとにかく数を叩く必要があります。基本的に、生楽器であるためいくら試奏動画や音源を聴いた所で、あくまでバーチャルな体験です。実際に触ったり感じたり、が非常に大事です。楽器店での試奏は、長くても5分程で、あまりあてにはなりません。もちろん店員さんのアドバイスは武器ではありますが、楽器のチューニングによるものや、エレキギターやベースなど他の楽器の試奏の音や大音量の音楽でかき消され、判断がしづらいのが現状です。そのために、ドラマー友達を増やしたり、ライブをできるだけ見に行ったり、色んな人と交流することが必要となります。また、スタジオによってスネアが違うのが選べるため、それらを利用するのもありでしょう。とにかく、たくさんの数を試すことをおすすめします。

スネア選びに初めて挑戦する人へのアドバイス

多くの楽器で言えることですが、初心者は楽器選びの際とにかく新品を選びがちです。もちろん、フレッシュな気持ちで、という気分的なものは楽器を続ける上で大いに必要で、大変良いことであると思います。しかしその反面、中古楽器にもメリットがあり、状態さえ良ければ同じ額を出して1ランク上の楽器が手に入るという点にあります。なお、運が良ければ2ランク上の楽器が手に入ることもあります。しかし、初心者が手を出すには難易度が高すぎるのも事実です。基本的に、腕利きの人出なければ正しい判断はしづらいため、初心者はそういう人に頼りましょう。交流を広く持つということは、音楽やアンサンブルだけでなく、こういった事にも役立ちます。

スネア選びの初心者のまとめ

スネア選びの第一歩は、まず好きなドラマー・バンド、音楽をはっきりさせ、自分の好みを明確にさせることから始まります。どういった音が好きで、どんな質感が欲しい、というのがはっきり言えるようになりましょう。次に、そのドラマーや似たプレイヤーが使っているスネアを調べます。似たプレイヤーを調べるのは、一番好きなプレイヤーがそのジャンルでも特殊な音を出している可能性があるからです。複数候補を調べることにより、より音色に詳しくもなるためおすすめです。そして、ある程度絞れたら、さまざまな楽器店・スタジオ・友人や知り合いのプレイヤーに当たって、実物を叩いたり、叩いている所を聴いたり、感想を聞いて回ったりしましょう。

スネア選びの歴史

スネアの歴史について触れておくと、最古の楽器類とされる打楽器の中で、小太鼓として位置づけされているスネアですが、祖先は12世紀にフランスで生み出された打楽器「ティバー」が源流とされています。現代のスネアドラムのような、金属製のバネ状の響き線は付属しておらず、かわりに羊の腸で作られたガットが用いられていました。演奏者が叩く箇所は現代のスネアドラムと異なり、スネアサイドだったと伝えられています。現在で使用されているマーチングや行進曲のように、誕生当時も軍隊の軍楽隊のマーチングに用いられていたという記述が多く残っています。また、行進の際歩くたびに太鼓が揺れて左上がりに傾き、左手のスティックが太鼓の枠にあたって叩きにくいという理由から左手だけ持ち手が違うレギュラー・グリップが生まれました。

初心者におすすめのスネア選び

初心者におすすめのスネアのひとつは、LUDWIG ( ラディック ) /LM-400です。世界中のドラマーから絶賛されている、定番中の定番といえるスネアです。最近のスネアの多くが、このスネアをモデルに作られているといっても過言ではありません。あらゆるジャンルに対応する事ができるため、持っていてまず失敗することのないスネアドラムといえるでしょう。初めてのスネアドラムとしてもおすすめです。スペックは14インチ、深さ5インチと極めて標準サイズです。また、同社のLM-402もおすすめです。深さは6.5インチと400より深めで、少し繊細な音がします。レッド・ツェッペリンのジョンボーナム、ディープパープルのイアンペイスが使っていたことでもお馴染みのモデルです。